ヤマハ発動機は4日、スウェーデンのボルボにSUV用のエンジン供給を10月から始めたと明らかにした。年間1万5000基以上の供給となる見込みで、自動車用エンジン事業の大幅な拡大につなげる。 ヤマハは米フォード・モーターにエンジンを供給した実績もあり、今回フォードグループのボルボから初めて受注を得た。供給するのはV型8気筒の4.4リットルエンジン。ボルボは2005年初めに売り出すSUVの『XC90』に搭載する。 ヤマハ発は現在、資本提携関係にあるトヨタ自動車に1.8−2.5リットルのエンジン3タイプを供給している。04年9月中間期の自動車エンジン事業は、トヨタ車の販売増もあって前年同期比46%増の121億円と好調に推移している。 《池原照雄》