12月27日及び28日、岡田大臣はモスクワを訪問し、ラヴロフ外務大臣と日露外相会談を行うとともに、フリステンコ産業貿易大臣と貿易経済に関する日露政府間委員会共同議長間会合を実施し、さらに、ナルィシュキン大統領府長官とも会談した。これら一連の会談の結果概要は以下のとおり。 【ポイント】 外相会談において、岡田大臣から、鳩山政権として政治と経済を車の両輪のように前進させたい、日露行動計画に基づき日露関係が進む一方、領土の帰属の問題について目に見える進展がない、領土問題について具体的な前進が図れるよう外相レベルでも努力しなくてはならない、帰属の問題に関し、56年宣言では最終的な解決にはなり得ず、ロシア側の積極的な対応を求めたい旨発言。 ラヴロフ外相は、ロシア外交にとって日本との外交は優先事項であると説明しつつ、領土問題に関し、人為的に解決を遅らせるつもりはない、国際法及び第2次大戦の結果を踏まえ