東京電力は28日、福島第1原発の事故対策に新たに日米2種の小型ロボットを投入し、遠隔操作による作業の無人化を加速させる方針を明らかにした。 既に原子炉建屋内の動画撮影や放射線量計測に使われている米国製の「パックボット」2台と合わせて3種となり、作業員の被ばく線量の大幅な低減が期待されるという。動作確認や試運転を行った上で、近く運用を始める。 新たに投入するのは、米エネルギー省が提供した「タロン」と、千葉工業大などが開発した「クインス」。タロンは搭載した衛星利用測位システム(GPS)を駆使し、原発敷地内のどの場所にどれぐらいの放射線量があるかを自動的に地図化することができる。全長約90センチ、幅約60センチ、高さ約30センチ、重さ約50キロで、最高時速は8キロ。