平成が歴史となり、本日5月1日、午前0時より新元号「令和」となりました。飛鳥時代の「大化」(645年~)より始まった元号も、これで248個目。時代が移り変わりゆくこの節目に、歴史や人生を見つめ直し、感慨深く過ごされている方も多いのではないでしょうか。――平成から令和へ、今まさに新しい時代の幕があがります。 4月1日の発表以来、話題を呼んでいる新元号「令和」。今回は漢籍ではなく、初めて国書を典拠にした点にも注目が集まりました。 出典は、日本最古の歌集「萬葉集」巻第五から。「梅花の歌三十二首」の序に綴られた“初春の《令》月にして、気淑く風《和》ぐ”の《令》と《和》から「令和」と新時代の元号は命名されたのです。 《令》という文字の成り立ちを、新潮日本語漢字辞典で紐解いてみると、「神官が礼帽を目深に被り、跪いて神意を聴く形。神のお告げの意を表す。法令、布告の意となり、神意に従う意から、善い意となる