米国・メリーランド州ボルティモア市ジョンズ・ホプキンス大学のEdgar R. Miller III博士らがAmerican Journal of Clinical Nutrition 2012年4月4日オンライン版に発表した研究で、大量のビタミンCを摂取することで、血圧が高血圧治療薬ほどではないけれども、低下することが明らかになりました。 知られているとおり高血圧症は、脳卒中や心疾患への極めて高いリスク要因であり、我が国でも中高年の多くの人が、高血圧治療薬を服用しています。これまでにもビタミンCの効能として、血圧を低下させる作用があることを示唆する研究が、発表されたこともありましたが、矛盾する研究結果もあり、血圧に対するビタミンCの明確な効果は立証されてはいませんでした。 そうしたことから博士らは、これまでに発表された29の臨床治験研究を分析しビタミンC摂取と血圧の関係を分析しました。分析