抜け毛、やせ毛、白髪を防ぐには常に髪を清潔にしておかなくては――。というわけで、毎日シャンプーで頭をゴシゴシ。中には、まるで親の仇にでも会ったように二度洗い、三度洗い。これでもかというくらい洗髪に精を出している人が少なくないようです。でも、せっかくの努力に水を差すつもりはありませんが、これはまったくの逆効果。アンチエイジング、とりわけスキンケアの権威として知られる宇津木龍一先生(北里研究所病院美容医学センター長)によれば「髪を健康に保ちたいのなら、むしろ、できるだけ洗わないようにすべき」なのだそうです。 そんな馬鹿なと首を傾げられる方も、理由を聞けば納得されることでしょう。宇津木先生は肌の老化を促進する一番の元凶は“洗いすぎ”だといいます。人間の皮膚には自前の保湿成分をたっぷり含む角質層があり、これが外界からの刺激をプロテクトして細胞を常に瑞々しく保っているのです。ところが、洗いすぎると天