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ブックマーク / www.tachibana-akira.com (3)

  • 日本人はどんなふうに「特別」なのか? 週刊プレイボーイ連載(50) – 橘玲 公式BLOG

    人が「自分たちは特別だ」と思っていることはよく知られています。そしてこれは、理由のないことではありません。 なんといっても、20世紀前半までは、欧米以外で近代化に成功した国は日しかありませんでした。これは歴史的に見てもきわめて特異な現象ですから、そこにはなにか特別な理由があるはずだ、と誰もが考えます。 福沢諭吉の「脱亜入欧」以来、「日はアジアでは別格だ」という優越感と、「先進国では唯一の黄色人種」という劣等意識が日人を深くとらえていました。しかし1970年代に「四匹の龍(韓国台湾・香港・シンガポール)」の経済成長が始まり、東南アジアがそれにつづき、冷戦の終焉によって中国やインドが市場経済に舵を切ると、アジアは急速に「近代化」していきます。いまでは、「アジアには市場経済や資主義を受け入れる土壌がもともとあって、そのなかで日は、地理的・歴史的な偶然からもっとも早く近代に適応でき

    日本人はどんなふうに「特別」なのか? 週刊プレイボーイ連載(50) – 橘玲 公式BLOG
  • 世の中を幸福にする「不都合な真実」 週刊プレイボーイ連載(49) – 橘玲 公式BLOG

    世の中には、「不都合な真実」がたくさんあります。「専門家のあいだではほぼ合意が成立しているものの、公にするのがはばかられる主張」のことです。 たとえばBSE(牛海綿状脳症)感染牛の全頭検査は、疫学的にはなんの意味もなく欧米諸国では行なわれていませんが、日の政府・自治体は「の絶対安全」を守るとして、10年以上にわたり200億円以上の税金を投入して実施しつづけています。ほぼすべての専門家が「やってもムダ」と指摘している検査をやめられないのは、「いのちを軽視するのか」という感情的な反発を恐れているためです。 経済問題における不都合な真実としては、「解雇を容易にすれば失業率が下がる」が挙げられます。 不況で失業者が増えると、「労働者の生活を守るために社員を解雇できないようにすべきだ」と叫ぶひとが出てきます。しかしこれは、逆に失業を増やし、不況を悪化させ、ひとびとを苦しめている可能性が高いのです

    世の中を幸福にする「不都合な真実」 週刊プレイボーイ連載(49) – 橘玲 公式BLOG
  • いずれ君たちは思い知るだろう – 橘玲 公式BLOG

    東京電力の損害賠償をめぐる政府支援の枠組が決まった。私は日国の一介の納税者として、また東京電力の一利用者として、この決定にささやかな疑問を持っている。 政府の決定では、東京電力の賠償額に上限は設けないのものの、株式の上場を維持し、社債などの債権もすべて保護されることになった。それでどうやって莫大な賠償資金を捻出するかというと、東京電力の毎年の利益から国に返済するのだという。 ところで東京電力の商品は電力しかないのだから、「利益」というのは利用者が支払う電気料金のことだ。電力は地域独占なので、電気料金が値上げされれば利用者には抵抗する術がない。すでに多くのメディアで、「電力料金の大幅な値上げは不可避」と報じられている。 ここで、私の最初のささやかな疑問だ。 これは要するに、東京電力が利用者から原発事故の賠償資金を取り立てて、それを被害者に分配するということではないのか。 もちろん政府はこう

    いずれ君たちは思い知るだろう – 橘玲 公式BLOG
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