シラス食中毒事件(昭和25年) 昭和25年10月21日,大阪市南部,堺市,岸和田市,泉佐野市を中心とした泉南地方で,大規模な食中毒事件が発生した.患者は激しい腹痛,下痢を繰り返し,症状のあった318人のうち2日間で20人が死亡するという凄惨な事件であった. 患者はいずれも行商人から買ったシラスを食べており,シラスが原因であることはすぐに判明した.シラスとはカタクチイワシの稚魚を塩ゆでにして日干しにしたチリメン雑魚のことで,酒の肴やごはんのおかずとして好まれていた.食中毒の原因となったシラスは,10月20日に泉佐野市近海で漁獲されたカタクチイワシの稚魚を塩ゆでにしたものであった. この食中毒事件は犠牲者があまりに多かったこと,さらにその前年に三鷹事件,山下事件,松川事件などの社会不安をあおる事件が連続していたため,当初は毒物混入事件としてシラス製造工場が調べられた.大阪大学法医学教室が
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