静岡県知事選で与党推薦候補が敗北したことで、自民党内では、12日の東京都議選の結果によっては麻生太郎首相への退陣要求が強まりそうだ。党総裁の首をすげ替えて局面を打開する狙いで、既に複数の「ポスト麻生」候補も取りざたされ始めた。ただ、顔ぶれはいずれも決め手に欠ける。一定の方向に収束する気配のないまま、人材難ばかりが浮き彫りになる状況となっている。【鈴木直、山田夢留】 中堅・若手を中心に待望論が強いのが、舛添要一厚生労働相だ。首相が党役員人事を検討した際には幹事長起用説も浮上。参院議員で無派閥だが、支持者は「総裁選立候補に必要な20人の推薦人はすぐに集まる」と語る。 舛添氏も3日、浜松市で「日本は舛添要一を中心に変えていきます」と宣言した。6日の記者会見では「各閣僚がそれぐらいの気概でやらないからだめになる」とかわしたが、周囲は意欲満々と受け止めている。しかし、手腕を疑問視する向きもある。要職