メキシコで行われたU-17ワールドカップで、U-17日本代表は素晴らしい快進撃を見せた。フランス、アルゼンチンといった強豪国と同居したグループリーグを首位で通過し、中田英寿や松田直樹、宮本恒靖らを擁した1993年大会以来の決勝トーナメント進出を果たすと、決勝トーナメント1回戦のニュージーランド戦は6-0で大勝。準々決勝のブラジル戦には惜しくも敗れたものの、その戦いぶりは称賛に値するものだった。 彼らの快進撃を支えたものは何か、そして、ブラジル戦の敗戦から分かった世界との差とは――。これまでU-17日本代表を追い続けてきた安藤隆人氏が分析する。 [写真]=安藤隆人 決勝トーナメント1回戦でニュージーランドを6-0で下した日本。勢いは最高潮にあった。しかし、準々決勝のブラジル戦はすべてが違った。「決勝トーナメントでブラジルと当たることに意義がある。最初から本気でかかってくるブラジルとできるこ