この成熟した後期資本制社会のリベラリズムが行きついた価値が真っ白な薄い社会に、それに合わせて、経済的な未来の成長が期待できない「いつまでもいま居る自分の世界から抜けられない絶望」が重なる。そして、その影響を受けるのは、ストックではなくフローによって経済を回すことを選んでいた日本社会全般に覆いかぶさってきます。もちろん、戦後70年以上の平和は、日本に凄まじい額の金融ストックをもたらしました。だから、この下り坂は「緩やか」であろうし、その余裕によって、先進国のフロントランナーたるさまざまな知的高付加価値の産業やビジネスモデルも生まれるでしょう。けれども、それは、アメリカにおけるアメリカンドリームのようなもので、かなりの確率でありうるものではあっても、ほとんどパンピーにとっては無縁の世界。ビル・ゲイツやジョブスが生まれる傍ら『ボウリングフォーコロンバイン』の世界が続くのです。 そこで、それでも、
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