南フランスの山間の地に建つ、食通たち注目のミシュラン1つ星老舗フレンチ・レストラン「ル・ソール・プリョルール」。夫の死後、このレストランを切り盛りするのは、最高のサービスと味を提供することに人生をかけているマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)だった。ある日、故郷を追われ、ヨーロッパの地で再起を果たそうと旅を続けていたインド人のカダム一家が、車の故障のために足止めを食うことになった。親切な女性マルグリットに一夜の宿と食事を提供される一家の人々。そこで、空家となったレストランに興味を持ったパパは、この空家を買い取って、インドレストランを開業しようと決断。一家の次男のハッサンは、料理の名人だった亡き母の血を引き、母からスパイスを受け継いだ料理人であった。ただ、そこは、マダム・マロリーのレストランから100フィート(約30m)の道を隔てた、真向いに位置していた。さらに、親切にしてくれたマルグリットは