自らの職業を「イラストレーターなど」と名乗るみうらじゅんは、ひとつの職業を背負うのではなく、「など」と曖昧にすることを信条にしてきた。「あの人、何やってるかわからない」と言われ続けて35年、数多の「など」を仕事に結びつけてきたみうらは、ネタ出し&ネーミング&デザイン&執筆&広報活動まで、全て一人で行なう稼業を「一人電通」と呼ぶ。広く浸透した「マイブーム」「ゆるキャラ」の名づけ親は、誰からも頼まれていない「ない仕事」を無数に生み出してきた。仕事術を尋ねたところで、返ってくるのは「最終的には自分を洗脳させてノイローゼ状態に持っていくんです」との返事。先日、4年ぶりとなるトークイベント「ザ・スライドショー」を終えたばかりのみうらに“など”の仕事の今を聞いた。(武田砂鉄/Yahoo!ニュース編集部/文藝春秋) 今回の記事には「時代の『主役』」というシリーズタイトルがついているんです、と伝えると、み