江戸時代から人気の湯治場として栄えた能登(石川県)の和倉温泉(わくらおんせん)。今回ご紹介するのは和倉温泉の渡月橋近くにひっそりとたたずむ 大正浪漫の宿 渡月庵(とげつあん) 創業は大正4年(1915年)。のどぐろ料理が評判の老舗旅館です。 渡月庵の客室は全11室。それぞれ贅を尽くした職人技が見られます。こちらの客室には数寄屋造りでよく使われる杉を使った網代天井(あじろてんじょう)が施されています。たいへんな手間をかけて風雅な模様が編み込まれています。 こきちらのお部屋の天井もこれまた立派。屋久杉の一枚板を使い輪島塗を施しています。なんとも贅沢。木のぬくもりあふれるやさしい空間です。 お部屋の障子には組子細工が施されています。釘を使わずに木を組み込んで模様を作る。和倉の近くにある田鶴浜(たつるはま)という組子で知られる町の職人が作った匠の技です(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます