先住種の遺跡エルネクローザンドよりその書物が発掘されたのは百五十年前のことだった。共通語に翻訳され、まさに『書なる書』と題して出版されたその書が人々の感涙と共に四陸五海を駆け巡ったのはその三年後のことである。 自己相似にして再帰的な構造を持った本書は幾重にも渡る深き精読を可能とした。とある解釈において傲慢なる神々の贄に捧げられるかの如き不条理な死をもって倒れたある少女は、他の解釈では遍く神々を畏怖させ跪かせる全天の支配者であった。 果たしてその作者の最初にして最後の意図、あらゆる装飾と偽装に隠蔽された先の零地点がいかなるものであるかを巡る論争は評界を席巻した。当時対立著しかったヨンダライト派とケールリング派によって評者は図らずも二分され、「最終解釈」を巡る闘争は遂に暗殺事件にまで発展した。 八十年に及ぶ議論に停滞を与えたのは、暗号理論の学徒より提示されたひとつの事実であった。『書なる書』は
1:言理の妖精語りて曰く、:2007/05/14(月) 17:18:23 面白かった記述を紹介するスレッドです。 優れた記述も、放っておけばどんどん流れてしまいます。 その流れに対抗し、よいものを皆で語り継ぎましょう。 2:言理の妖精語りて曰く、:2007/05/14(月) 17:19:22 紹介する記述はこのBBSのものに限りません。 面白いと思ったものはどんどん紹介しましょう。 3:言理の妖精語りて曰く、:2007/05/14(月) 17:22:11 まずこれ。 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1169157549/61 以前「メクセトが神に負けたのは神の数を少なく見積もりすぎていたから」 という記述があったのだけど、それを逆手に取った形の記述。 七名の英雄というのがアルセス以外の紀神で、 この戦いで紀神たちが神の座を得た
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