青森の映画館「青森シネマディクト」は17日までに、12月30日から2月14日まで上映した人気作「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が、最終完成前のバージョンであったことを同劇場公式サイトで明らかにし謝罪した。 【写真】ブルーリボン賞・監督賞の片渕須直監督はカメラマンの注文にこたえダブルピース 「このたび、上記期間に、当館で上映されていた本作の素材は、配給会社の手配違いにより、最終完成前のバージョンだったことが判明いたしました。ご鑑賞いただきましたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます」とし、該当期間に鑑賞した客に向け、申し出れば無料で完成版を見るようにできるとし、同館への再訪が困難な場合は半券と引き換えで返金対応を取るという。 映画館サイドの失態とはいえ、日本映画史上に残る話題作の“未完成版”を見られた観客は、とても貴重な経験ができたともいえそうだ。