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ブックマーク / www.style.fm (17)

  • 第168回 『ミュウツーの逆襲』市村正親氏 - WEBアニメスタイル_COLUMN

    ミュウツーの声をやっていただいた市村正親氏のことを、『ポケモン』のアニメスタッフは、よく知らなかったようだ。 『ミュウツーの逆襲』のタイトルに出てくる役である。 映画やTVに出てくる有名な芸能人を使うつもりではいたようだが、監督の推薦する市村正親氏とは誰か? プロデューサーの方達の関心は、観客を呼べる全国的に知名度の高い人を探していた。 事実、今もそうだが、劇場アニメには声優をあまり使わず、人気のあるアイドルや話題性の高い俳優に声を演じてもらうことが多い。 忙しい彼らのスケジュールを合わせるのは大変なような気がするかもしれないが、今の録音技術では、さほど難しいことではない。 たとえば、AとBとCが会話しているようなシーンの場合、Aだけのセリフ、Bだけのセリフ、Cだけのセリフをまとめて、それぞれ別の日に録音し、あとで、それぞれのセリフをつなげて、あたかもAとBとCが同じ場所にいて会話している

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    第5話「いつも すごい 遠い家族」 この回は兎にも角にもアフレコに尽きます。カレイドファンの方には有名な話かもしれませんが、Bパートの広橋さんの泣き芝居。時間の都合で音響監督さんに変わり、居残り特訓の広橋さん(苦笑)に佐藤監督が直接指示をされました。……噂には聞いていましたが「サトジュン恐るべし!」と思った瞬間でした。ここまで「ガップリ四つ」とは。正に道場マッチ。業界に入って、正直初めて「ああ、これがモノ創りなんだ」と思いました。何度も何度も「もう一丁!」とリテイクを出す監督と、泣き崩れ、もう芝居にならない我らが総大将……でも絶対に負けずに膝を付かない総大将。そして最後には、監督は制作スタッフに対し、「今の広橋さんの芝居がOKテイク。だからこの芝居に合わせて“絵のほう”を直そう」と言いました。そんな事が出来る現場状況ではなかったのに……。しかし、広橋さんが最後の一滴まで搾り出した頑張りにス

  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    小黒 なるほど。で、『イデオン』の29話「閃光の剣」のアディゴから、“板野サーカス”が始まったと言われていますが。 板野 はい。 小黒 ものすごいインパクトでしたよ。アディゴの動きはコンテでもあんなに? 板野 いや、コンテでは、あそこまではなかったんですよ。コンテでは何機かがミサイルに当たってやられて、1機ぐらい避けるという内容だったんです。それをロケット花火を思い出しながら描いて、ガンガン(カメラを)フォローさせて、ミサイルがまとわりつくように動かして──(バッフクランはイデオンと)重機動メカで戦って、敵わないから小さいメカを出してきたわけですよ。ちっちゃいから、それだけ速くてミサイルを避けるだろうと考えて。雑魚でも「死に花を咲かす」というところを出したかった。顔が出ないパイロットでも、やられメカでも、そういう粘り強さとかがあると、真剣に戦いながらもやられたというニュアンスが出る、それが

    silverscythe
    silverscythe 2012/07/11
    板野サーカス/バカミサイル
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    ―― 内容についての話に戻りますね。今回キャラクターにリセットかかっているわけじゃないですか。この映画ののび太達にとっては、これが初めての冒険なわけですよね。 渡辺 そうです。 ―― 最近の劇場版って、どこかに、のび太達が何度目かの冒険に行っているというノリがありましたよね。 渡辺 「じゃあ、冒険に行こうか」みたいなね。 ―― 今回は、そのあたりをどう考えていらしたんでしょうか。 渡辺 いや、初めての冒険ですよ。のび太達も初めてだし、キャスト、スタッフも全てが新たな冒険に出る。そういうつもりでやりました。 ―― スネ夫とかジャイアンとかは、初めてらしい感じがあるんだけど、のび太が「ピー助を原始時代に連れていくんだ!」と決心するところは、凄くしっかりした感じで。「あれっ、これってすでに何度か冒険を経験してる、のび太なのかな」と思いました。 渡辺 いや、そんな事はないんですよ。あれは、ただただ

  • 月刊アニメスタイル 第2号(ねんどろいど ぷち ナディア[キング付き]付属)

    予約・販売に関して 「月刊アニメスタイル」は一般書店では販売しません。 取り扱いはamazon.co.jp、アニメイト、ゲーマーズ、TSUTAYA(onlineショッピング、TSUTAYA BOOKS)とアニメスタイル関連イベントのみとなります。

  • WEBアニメスタイル | もっとアニメを観よう2011 第19回 佐藤順一が選んだ「自分が影響を受けたと思われる10本」

    第19回 佐藤順一が選んだ 「自分が影響を受けたと思われる10」 好きであると同時に、なんらかの形で自分が影響を受けたと思われるアニメ10タイトルです。演出的な影響はどちらかというとTVドラマからより多く受けているような気がしますけども、こうしてあらためてリストアップしてみると、やっぱりいろいろ影響を受けているという事がわかって、自分のスタイルを振り返るいい機会になりました。ありがとうアニメスタイル。 ●『どうぶつ宝島』 ひたすら楽しいマンガ映画ですよね。スケジュールのせいか予算のせいか、いろいろと不完全な部分もありますが、そこも愛らしいのです。業界に入る前は間違いなくこういうのがやりたいと思っていたし、以前は冒険活劇の企画書もたくさん出したものです。ある意味、原点と思ってます。あと、なんといってもキャシーの魅力ですね。ツンデレの元祖でしょう。 ●『じゃりン子チエ』[劇場] とにかく小芝

  • 第160回 ポケモン事件 当日の病院では…… - WEBアニメスタイル_COLUMN

    あの事件で、小田原の救急病院に担ぎ込まれた女の子のことを僕が知ったのは、事件が起こってから、ほぼ1年半ほど後のことである。 劇場版『ポケモン』の2目を書き終えた頃、体調がめちゃめちゃになり、映画の脚が決定稿になったことを監督に確認して、小田原市内の大きな私立病院に入院した。 その同じ病院に、1年半前に担ぎ込まれた女の子のことを看護婦(今は看護師と呼ぶ)の方達が鮮明に覚えていたのだ。 彼女達にとって、『ポケモン』はゲームでもなくアニメでもなく、倒れて担ぎ込まれた女の子の症状を引き起こした原因だった。 その病院には、小児科も当然あるから、そこの担当の医者や看護師なら、ゲームやアニメとして子供に大ブームの『ポケモン』をよく知っているだろうが、たまたま事件の日に夜間勤務で、救急車で運び込まれてくる病人に対処しなければならなかった医者や看護師には、事件から1年半経っても、『ポケモン』は事件を引き

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第309回 『DRAGON BALL』の声優陣

    『DRAGON BALL』は声優に関しても、話題が多い番組だった。悟空を演じた野沢雅子をはじめ、宮内幸平、八奈見乗児、鶴ひろみ、田中真弓、小山茉美、古谷徹、鈴置洋孝、古川登志夫と、中堅からベテランまで豪華なメンバーが揃っていた。 特に素晴らしかったのが、野沢雅子だった。彼女の芝居が、悟空の明るさ、力強さを充分に表現していた。アニメ『DRAGON BALL』のメジャー感の何割かは、彼女が担っていた。今となっては、大人になった悟空を野沢雅子が演じているのを、僕達は当たり前の事として受け止めている。しかし、『DRAGON BALL』の途中で悟空が青年になり、それを彼女が演じたのは、正直言って意外だった。女性声優が少年役をやるのは当たり前だが、大人の男性を演じた例なんて、ほとんどないだろう。しかも、悟空はアクションものの主人公だ。しかし、彼女が演じた青年悟空にはなんの違和感もなかった。これには驚い

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    小田原で入院した病院は、その1年前、いわゆる『ポケモン』のピカピカ事件で倒れた女の子が救急車で運び込まれた病院だった。 この件については、以前このコラムに書いたことがあるから、あえてむし返す気はない。 女の子が運び込まれた時は原因不明で、当直の方たちはどうしたらいいのか分からずかなり緊張したが、その数時間後、この事態が全国的な現象だったことが分かり、翌日には女の子も元気になった。 小田原市では大きな病院だが、脳神経科の専門医がいるわけでもない。あれだけの大騒ぎになったのだから、日中、いや世界中の専門家が調査するだろう。女の子の症状の報告をして、専門家によるその検討結果を待てばいい、とその病院としては、いささかほっとしたのが音だったようだ。 その病院は救急病院である。連日、救急車で病人やけが人が運び込まれてくる。 当時としては1年前の、ひとりの救急患者に……それも回復しただろう患者にこだ

    silverscythe
    silverscythe 2010/02/14
    !!!小説は打ち切りになったものだとばかり‥‥!
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『ルギア爆誕』も、第1作目の『ミュウツーの逆襲』同様、脚家にとっては幸運だった作品かもしれない。 『ミュウツーの逆襲』の直前に、TVアニメ『ポケモン』を見ていた視聴者が次々と倒れるというピカピカ事件が起きた。 映画制作上層部は、その事態の収拾に懸命になって、脚に対する注文が出てくる余裕がなかったように僕には感じられた。 『ミュウツーの逆襲』が、予想をはるかに超えるヒットになり……それが、大プロデューサーの「1作目には色々言いたいこともあるが、これだけヒットしたんだから2作目に対しては何も言わない……ただ、タイトルに『爆誕』という言葉は入れてくれ」という発言になった。 ゲームや配給会社などの人たちが集まる大会議の多数決で、ルギアという名前が決まったのは、前にも述べた。Xことルギアは、この映画専用に僕が考えたポケモンで、映画の後にできたゲームやTVアニメのエピソードにまで登場してきたのは、

    silverscythe
    silverscythe 2010/01/16
    日本脚本家連盟
  • 第201回 ごめんなさい。忘れてた。カスミのこと - WEBアニメスタイル_COLUMN

    『ルギア爆誕』で、ロケット団トリオを際立たせるためには、出番の少ない他の登場人物もそれぞれの自分らしさをしっかり描かなければならない。 準備は整った気がしたが、念には念を入れようと、もう一度、登場人物たちを見直してみた。 結果、重要な登場人物の描き方が弱いことに気がつき、いささかあわてた。 それはサトシとともに旅をしている主役クラスのカスミだった。 なぜ、カスミは、主人公サトシとともに旅をしているのか。以前も書いたが、カスミの台詞に「私の行きたいところにたまたまサトシがいるだけ」という答えがある。『ルギア爆誕』のゲスト、フルーラから挑発的に「あなた、サトシのガールフレンドなの? 趣味悪いわね」という意味の台詞――これは、『ルギア爆誕』におけるカスミという存在への挑発でもある――への、いわば、売り言葉に買い言葉的な台詞である。 「私の行きたいところにたまたまサトシがいるだけ」という台詞の裏に

    silverscythe
    silverscythe 2009/11/20
    カスミ(とタケシ)
  • WEBアニメスタイル | 【artwork】『サマーウォーズ』 第1回 キャラクター設定画その1

    その夏、世界を襲った未曾有の危機に、ある“家族”が戦いを挑んだ──。『時をかける少女』から3年、細田守監督が満を持して放つ最新劇場長編『サマーウォーズ』がいよいよ公開される。脚の奥寺佐渡子、キャラクターデザインの貞義行、そして作画監督の青山浩行など、前作の主力スタッフが再び結集し、初のオリジナル作品に挑んだ渾身の勝負作だ。その内容は、ウェルメイドな娯楽性と意欲的な映像表現を追求した「かつてない」細田流エンタテインメント。ぜひ劇場の大画面で、2度3度と繰り返し楽しんでほしい作品だ。 今回の【artwork】では、話題作『サマーウォーズ』のキャラクター設定を始め、膨大な資料を一挙に公開。まずは貞義行によるキャラクターデザインをもとに、作画監督の青山浩行がクリンナップを施したアニメーションキャラクター設定画の数々をご覧いただこう。 ●小磯健二 作の主人公。17歳。東京都内の久遠寺高校に通

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    僕が、磯光雄の名前を覚えたのは『ゲゲゲの鬼太郎[第3シリーズ]』だった。その後『MOBILE SUIT GUNDAM 0080 ポケットの中の戦争』で、度肝を抜かれる事になる。この『新世紀エヴァンゲリオン』も彼の代表作のひとつだ。兎に角、磯さんの仕事は強烈だ。リアリティも、動きから生じる快楽も桁違い。そして、何よりも独自性が強い。彼も既存の様々なアニメーションの影響を受けているはずだが、そのスタイルは今までのアニメ作画と別のところから発生したかと思うくらい、オリジナリティが強い。カリスマ・井上俊之を以てして「描き方がそれまで知っていたどの描き方とも違ってた」と言わしめる程だ。ご人はメカアニメーターとして分類されるのは迷惑かも知れないが、金田伊功、板野一郎、庵野秀明と進化してきたメカアニメーター歴史で、次のエポックとなったのが彼だ。 『新世紀エヴァンゲリオン』では第壱話、第拾九話、第25

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『ルギア爆誕』の「爆誕」という言葉に妙な感覚を感じるのは僕だけかもしれない。 爆発して誕生するものとしてまず最初にイメージするのは宇宙の誕生……ビッグバンである。 ともかく世界はどんな原因かはしらないが、大きな爆発から始まったことになっている。 この説を前提としなければ、昨年の日人のノーベル賞もわけのわからないものになってしまう。 当然、ビッグバン以前に何かがあったはずだという疑問がわくが、それをここでいっても話が物理学のほうになってしまうので止めておく。 しかし。ほとんどの人が「爆誕」という造語を見ればビッグバンを思い浮かべるのではないかと思う。 余計なことだが『まんがはじめて物語』シリーズに「バクタン」という架空の動物が登場するが、あの「バク」は夢をうといわれる動物の獏を由来にしている。 僕の言う「ばくたん」は「爆誕」と書く造語のことだ。 しかし、1949年生まれの僕は、別の意味が

    silverscythe
    silverscythe 2009/06/30
    "エンディングの曲も大失敗" 安室‥‥!
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    の重要な部分を占めるのは言うまでもなく、台詞である。 だが、アニメの場合、脚家の思い浮かべたように、台詞が喋られるとは限らない。 同じ台詞であっても、絵コンテによって、喋る時間が決められてしまう。 つまり、絵コンテを描いた人が、思い浮かべる時間なのである。 脚家が考える台詞の時間とは、違ってくる。 例えば、こんな台詞が「LIPS the Agent」に出てくる。 愛と遊のコンビが乗ったカプセルが、宇宙に飛びだし、アステロイドベルトに突入する。小惑星の群れを、スキーの回転競技のように避けながら猛スピードで飛んでいく場面である。 遊「愛の操縦するカプセルは、火星と木星の間にあるアステロイドベルト……いわゆる小惑星群……ちっちゃい星くずが無数に散らばっている場所なんだけど……」 愛「通り抜けるのは大変……下手すりゃ」 遊「お星様とごつんこ……なんて言ってるまもなく、カプセルはアステロイド

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    「平安魔都からくり綺譚」で描かれた、架空の出来事である「宋」と「日」の戦争が、現在の中国と日の関係を刺激するから、「宋」の名前を消してくれというラジオ局からのクレームには笑ってすましたものの、当はかなり僕は参っていた。 もともとがでたらめな歴史なのだから、「宋」が「どこかの国」でもいっこう構わないのだが、そのことより、ラジオ局からこの種のクレームが出たこと自体が、僕にとっては残念だった。 なぜなら、僕が脚を書き始めてから、僕の書いた単語や言葉の表現にクレームが出たのは、この時が初めてだったからだ。 考えれば、今までこの手のクレームが出なかったのが、大袈裟でなく奇跡的だったといえる。 多くの方がご存知だと思うが、TV、ラジオには、放送禁止用語や、放送するのに好ましくない表現というものがある。 もちろんそれは、様々なメディア全般に言える事だ。 放送できない言葉や表現の基準は、それぞれの

  • WEBアニメスタイル_特別企画

    小黒 最終回に出ていた「多元宇宙内 時空検閲官の部屋」って、SFに詳しい人にはすぐピンとくるものなんですか。 鶴巻 分からないでしょうね(笑)。 佐藤 公式ページにブラックホール講座がありますので、ご覧ください(笑)。 鶴巻 SFっていうのは、一般の人には全く興味のない事なんです。『フリクリ』のファンに、「SFの部分はあんまり興味ない、むしろなくてもいいです」みたいに言われて、がっくりくるんだけど(笑)。ただ、ドラマにSF的な部分をガッツリかませようとすると、その事に時間を取られちゃうので、それをどうするかは悩む部分です。「多元宇宙ナントカ」みたいのは、それこそテロップ1枚入れればいいだけだから、説明する手間をかけずにSFを描ける、という事ではありますね。 小黒 “部屋”っていうのが微妙ですよね。 鶴巻 (笑)。「宇宙検閲仮説」っていうのは、SFじゃなくて物理学の考えで、この宇宙に特異点が

    silverscythe
    silverscythe 2009/03/13
    スゲー、めちゃめちゃぶっ飛んでんな!分かるわけがないw
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