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ブックマーク / www.hiromutaori.com (9)

  • ボタンを押すとテキストが流れる、というゲームの文化

    先日、「428 ~封鎖された渋谷で~」「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」なんかのアドベンチャーゲームで有名なゲームクリエイター、イシイジロウさんと、出版界で知の巨人とも呼ばれる編集工学研究所の所長、松岡正剛という方の対談がありまして、僕はその対談の司会をしていました。 松岡正剛さんという方は、出版の世界では大変な重鎮なんですが、この方がサイバードのスマートフォン向けゲームアプリ「NAZO」の制作に関わったということで、物語の表現方法の1つとして、ゲームというものに興味を持ってらっしゃいます。で、ゲームで物語を表現してきた、しかもに近い、テキスト主体の物語をを作ってきた人と言えば、イシイジロウさんの名前が挙がります。 この2人が、における物語と、ゲームにおける物語について、クロスして話をしたら面白いんじゃないか、というのが対談の趣旨です。 そこでは色んな面白い話がでるんですが、その

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  • 子どもの自主性はスプーンの3cm先にある

    冗談みたいな話なんですが、2013年8月8日付けの朝日新聞朝刊の教育面に、子どもがゲームばかり遊ぶことがないようにする為に、偶然を装ってゲーム機を踏んづけて壊してもいい、なんていう話が掲載されたようです。 勉強しない子供のゲーム機は「踏んで壊していい」 朝日新聞の夏休み「親へのアドバイス」にネットで批判(JCASTニュース) 「今からできる!夏休み勉強法」という特集記事で、有意義な夏休みにする為の方法を塾講師の方が語っているんですが、あまりに酷い。以下、2013年8月8日付けの朝日新聞朝刊20面から一部引用 ゲームをしたりテレビを見たりしてだらだらすごす余裕はありません。ゲーム機はしばらく親に預けてみよう。(ご両親は、ゲームをしないように説得しましょう。極端に言えば、偶然を装って踏んづけて壊したっていいんです)。「算数を得意にする」「自由研究を工夫する」など、自分でやる気になるような目標を

    子どもの自主性はスプーンの3cm先にある
  • Wii Uは5人で遊ぶと楽しいが、人が集まらない問題

    2013年6月27日に開催された任天堂株主総会の質疑応答の文字起こしがWebサイトに掲載されていたので、読んでいたんですが、ちょっと気になることがありました。 【関連サイト】 2013年6月27日(木) 任天堂 第73期 定時株主総会 質疑応答 上記リンクの3ページ目なんですが、スーパーマリオブラザーズUはオンラインを介して遊ぶ要素が無いけれど、どうしてだろうかというような内容の質問に対する答えです。以下、サイトより一部抜粋して引用。 『New スーパーマリオブラザーズ U』の場合は、テレビの前で5人まで遊ぶことができますが、5人そろって遊ぶことで盛り上がるということに一番チューニングの軸を置きましたので、ネットワークのほうにはあまりエネルギーをかけませんでした。 僕が気になったのは、任天堂のオンラインサービスに対する姿勢云々ではありません。ではなくて、この「5人そろって遊ぶことで盛り上が

    Wii Uは5人で遊ぶと楽しいが、人が集まらない問題
    silverscythe
    silverscythe 2013/07/05
    あんまり関係ないけど、初代FFCCは明らかに多人数用に画面が作られてて一人でやるのすごいキツかった。
  • 良ゲーと、情報表示デザインの関係

    例えば体力バーとか、セリフを表示するエリアとか、スコアとか、そういうゲームに必要な情報表示のデザインの話です。 PSVitaで朧村正をプレイしていたんですよ。遊んだことがある方は分かると思いますが、それはもうため息が出るぐらいグラフィックの美しいゲームです。そういう話をすると、例えば背景の美しさであったりとか、キャラクターの動きであったりとか、ボスのデザインであったりとかっていう話が多いんですが、情報表示系もセンスが良いなあと思うんです。 気がつかないぐらいに、良いデザイン 情報表示系のデザインでセンスがいいというのは、必ずしもすごく美しいとか、豪華であるとか、そういう話じゃないと思うんですね。そのゲームの世界観を反映していて、違和感の無いデザイン、伝えるべき情報はひと目でわかり、なおかつ画面の中に溶け込んでいるというものが最上だろうと思います。 そういう意味では朧村正の情報表示は、筆で描

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  • NHKのパズドラに対する説明が、あまりにヒドイ

    25日に、情報が多様化すると新聞やテレビみたいな旧来の総合メディアが正確で質の高い情報提供をするのは難しくなるよね、というエントリーを掲載しました。 【関連記事】 ゲーム報道に見る新聞やテレビの限界(田下広夢の記事にはできない。) で、僕はゲームライターなので、特にゲームの報道に関しては正確でない表現が気になるということでお話してたんですが、そうしたらこんな記事を目にしました。 【関連記事】 ソフトバンク「パズドラ」の会社を子会社に(NHK NEWSWEB) このニュースがあまりにヒドイ。何がヒドイって、ニュースの書き方がヒドイんです。僕が先日挙げたエントリーそのもので、ゲームに詳しくない人が書いていることがまるわかりです。 で、揚げ足取りみたいで大変恐縮ではあるんですが、あまりにタイムリーに、あまりに優秀なサンプルだったので、ちょっと取り上げて、どこがおかしいのか解説してみたいと思います

    NHKのパズドラに対する説明が、あまりにヒドイ
  • ゲーム報道に見る新聞やテレビの限界

    こんな記事を読みました。 【新聞に喝!】新聞よ、20年後に生き残れ(元三井住友銀行副会長・中野健二郎)(MSN産経ニュース) 詳しくは元記事を読んでいただきたいんですが、新聞離れというけれど、結局は読者は高い質のものを読みたいはずだ、というようなことが書かれています。僕もそこはその通りだと思うんですが、正直高い質の情報を新聞やテレビが流すというのは相当難しいだろうなあとも思ったりします。 元記事に例として出してあるのは原発についての報道なんですが、正直原発の話までいくと、新聞に書かれていることにどのくらいの精度があるのか僕には論じることができません。でも、ゲームの話だったら分かるわけです。 というわけで、グッと楽に、ゲームの報道から新聞とかテレビというメディアについて考えてみたい次第でございます。 何か違うゲーム報道 新聞とかテレビゲームの報道していると、情報が正確じゃなくって、おかしい

    ゲーム報道に見る新聞やテレビの限界
  • なんでTSUTAYAにゲーム新古品を売りに行ったら警察を呼ばれたか

    TSUTAYAに買ったばかりで封を開けてない新古品のゲームソフトを売りに行って、買い取れないと言われ問答になり、最終的に警察を呼ばれてしまった、という方のブログがちょっと話題になってました。 TSUTAYAにゲーム新古品を売りに行ったら警察を呼ばれた(sososo activity) ゲームの流通では、中古の取り扱いについて今わりとセンシティブです。上記のサイトにも事例がでてますが、TSUTAYAは中古の買取について行政処分も受けています。 TSUTAYA、盗品疑いの買い取り品届け出ず 都が行政処分へ(日経済新聞) TSUTAYAの、というわけではないんですが、ゲームの小売業における中古買取の仕組みの問題は、ちょっと内情を知っていたりもするので、なんで警察を呼ばれてしまったのか、どうしてこんな対応になってしまうか、というお話をしてみたいと思います。 なんで警察を呼ばれたのか TSUTAY

    なんでTSUTAYAにゲーム新古品を売りに行ったら警察を呼ばれたか
  • ソーシャルゲームから子どもを守る

    最近ソーシャルゲームの取材をちょくちょく受けます。年末に産経さんの取材を受けましたし、今日もとあるテレビ局さんから取材の依頼がありまして、リサーチしたいということで電話で色々お話させていただきました。 【関連記事】 コンプガチャ、規制後も子供の高額課金トラブル減らず 未成年の半数超は中学生以下 きっかけは、GREEが未成年者に過大請求していたという件です。来未成年者が課金する場合、1ヶ月の課金上限を、19歳から16歳は1万円、15歳以下は5千円、それ以上はシステムで課金できないようにしていんたんですが、クレジットカードを使った場合それが機能していなく、2,811万円が過大請求となっていて、これを全額返金するという発表をしました。 ソーシャルゲームでは、6月にコンプガチャの規制がありました。いわゆるガチャと呼ばれる1回300円程度でできるくじ引き形式の遊びにおいて、レアなカードを複数揃える

  • ゲーム発売後も、ゲームをさらに面白くし続けた公式サイトの話

    一見地味なWebサイトが、ゲームを面白くした ニンテンドーDSに、カルドセプトDSというゲームがあります。発売されたのは1年前の2008年10月。で、今日は、そのカルドセプトDSのWebサイトのお話です。 公式サイトにあたる「カルドセプト DS スペシャルサイト」なんですが、一見普通の、というか若干地味目のこのWebサイト。でも、このWebサイトが、1度発売されたゲームを、さらに面白くする為に機能しているんです。 なんで今頃になって、1年も前に発売されたゲームのWebサイトの話をするかというと、つい最近、このカルドセプトシリーズをずっと手がけているプロデューサーの武重 康平さんという方に、実際にお会いしてお話を伺う機会があったんです。で、そこで色々と聞くとですね、やっぱりよくよく考えられているんです。それは、その考え方は、根っこのところでカルドセプト以外のあらゆるゲームに通用するような、大

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