ドイツ在住のロシア人ジャーナリスト夫妻の血液から高濃度の水銀が検出されたとの報道があり、ドイツ検察当局は27日、夫妻が毒を摂取させられた可能性も視野に捜査していると明らかにした。夫は旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元大佐で、妻と共にロシア政府を批判していた。DPA通信などが伝えた。関連記事戦略・人脈なき対露外交 北方領土問題…両陛下、皇族方招かれ昼食会記事本文の続き ビクトル・カラシニコフ氏と妻マリナさんで、ドイツ誌フォークスが今月、大学病院での検査の結果、血液から通常の数十倍の水銀が検出されたと報じた。ビクトル氏は「KGBの元同僚らから脅迫を受けていた」と語った。 夫妻は50代で、1990年代後半からフリージャーナリストとして活動し、ロシア政府の対チェチェン政策などを批判。ことしからベルリンで暮らしている。ビクトル氏は体重の急激な減少、マリナさんは大量の抜け毛に悩まされていたという。(共