トラックの運転席から渋滞の様子を撮影させてもらった=31日午後8時24分、福井県敦賀市疋田、筋野健太撮影 大雪被害取材のため、大阪市から4輪駆動車で運転手とカメラマンとともに福井県敦賀市に向かった記者は、国道8号の渋滞に巻き込まれ、1日朝までの23時間で500メートルしか進めなかった。 31日午前2時過ぎに出発。北陸自動車道長浜インターで降り、国道8号を北上した。敦賀市内では、吹雪が視界を遮り、道路両側では積雪が人の背丈ほどになっていた。同日午前8時、目的地から南約13キロで目の前に車列が現れ、それ以上進めなくなった。ボンネットに積もった雪が、次第に視界を狭めて行く。 目の前にコンビニエンスストアがあった。ドライバーが次々と訪れ、食料を買い込んだり、トイレに駆け込んだり。おにぎりと弁当は午前9時に売り切れ、昼過ぎにはパンもなくなった。 困ったのは情報量の少なさだ。ラジオは国道8