19日、島根県雲南市で、野外に巣を作ってヒナを育てていた国の特別天然記念物のコウノトリ1羽が、野鳥の駆除をしていた猟友会のメンバーに誤って撃たれ死にました。 死んだのは、兵庫県豊岡市で生まれ、雲南市に飛来したメスのコウノトリで、オスとつがいで巣を作り、先月下旬、4羽のヒナが生まれたことが確認されたばかりでした。 日本の野生のコウノトリは昭和46年に絶滅していて、雲南市によりますと、野外でコウノトリのヒナが生まれたのは、豊岡市周辺と徳島県鳴門市に続いて3か所目だったということです。 雲南市教育委員会は20日、オスの親鳥が子育てを続けるかどうかを確認したうえで、ヒナを保護するかどうか、判断することにしています。 子育てを見守ってきた担当者は、「想定しなかったことが起きてしまい、非常にショックです」と話していました。