2025年万博の大阪への誘致活動の費用に、1970年大阪万博の収益金を運用する基金から3億円が充てられることになった。基金を管理する公益財団法人「関西・大阪21世紀協会」が、官民でつくる誘致委員会に寄付する方針を決めた。誘致費約6・6億円のうち半額近くに上る。半世紀前の大阪万博が残した「遺産」で、2度目の大阪開催を目指すことになる。 活用されるのは「日本万国博覧会記念基金」。70年万博当時の余剰金195億円から会場の万博記念公園(大阪府吹田市)の改修費を除いた155億円を積み立て、国債などで運用してきた。現在、年3億円の運用益があり、このうち1・5億円を万博の理念を継承する国際交流や文化事業に助成している。 協会は残りの1・5億円を万博記念公園の維持管理として毎年、府に寄付してきたが、この分を今年度と来年度に限り、25年万博の誘致委員会に寄付する。 今年11月に開催国が決まるまでにかかる誘