【クアラルンプール=石崎伸生】クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便(乗員・乗客239人)が行方不明になっている問題で、ロイター通信は16日、捜索関係者の話として、不明機は南方に向かってインド洋上で燃料が切れ、墜落した可能性が高いとみていると伝えた。 マレーシアのナジブ首相は15日の記者会見で、不明機と衛星が最後に交信した範囲を「北はタイ北部からカザフスタン・トルクメニスタン国境、南はインドネシアからインド洋南部」と説明。同通信は、不明機が北の陸地方向に向かった場合、各国のレーダーにとらえられる可能性が高いため、南方のインド洋に向かった可能性があるとしている。 マレーシア当局は16日の記者会見で、不明機が北か南のどちらに向かったかについては「等しい可能性で調べている」と説明した。