【ソウル=中川孝之】韓国北東部の軍部隊内で兵士(22)が銃を乱射し、同僚5人を殺害した事件で、朝鮮日報など複数の韓国メディアは28日、いじめに遭っていた兵士が、自身をからかう落書きを見つけ、「カッとなって犯行に及んだ」と供述していると報じた。 同紙などによると、兵士はやせ形で頭髪が薄く、普段から「骸骨」「ジジイ」などと同僚にからかわれ、21日の事件当日、勤務日誌に骸骨の絵が描かれているのを見つけた。兵士は、同僚だけでなく、部隊の幹部からも無視され、理由なく残業を命じられた、などと供述しているという。兵士は自殺を図って身柄を拘束され、現在入院中。 一方、28日には、犠牲者5人の葬儀が営まれたが、遺族らは「被害者を加害者にするつもりか」と、いじめがあったとの報道などに猛反発している。