地震年表では、前後の時代と比較し9世紀に地震が増加している。これは、実際に地震が多く発生したのではなく、中央集権体制が整い為政者側が積極的に情報を収集し、六国史に天変地異が多く収録された背景があり、人為的効果の可能性が考えられている[14][15]。 六国史の編纂が終了した887年から、近世の1586年頃までは記録が著しく減少する。これは政治体制の未熟さに加え、室町時代から江戸時代初期の検地・刀狩でそれ以前の地方文書(じかたもんじょ)が回収・処分されたらしいことが原因として考えられる[16]。江戸時代から地方の記録も次第に増加し、1884年に郡役所からの地震報告が開始されて漸く全国的な観測体制が整備された。 1996年以降は、計測震度の正式導入、震度観測点の大幅な増加により、高震度が観測されやすくなっているため[17][18]、本年表の掲載基準に達する地震記事が大幅に増加している。 したが