「IoT」の普及で、日本の製造現場もIT企業に支配されてしまう――。そんな悲観論がささやかれているが、東京大学大学院の藤本隆宏教授は「デジタル時代にも日本に勝機はある」という。参考になるのはドイツが進める「インダストリー4.0」。日本では「工場の完全自動化の取り組み」と受け取られているが、藤本教授は「誤解されている」と指摘する。ドイツはどうやって米国に対抗しようとしているのか。藤本教授と経済ジャーナリストの安井孝之氏の「ものづくり対談」、第4回をお届けする――。(全5回) ダイムラーのバッテリー工場の起工式に出席したドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央)とダイムラーの幹部たち。ドイツは国を挙げて、新工場を後押ししている。(写真=AP/アフロ) 「上空」の楽観論と「地上」の悲観論が混在 【安井】米国発のIoT(Internet of Things、モノのインターネット)やドイツ発の「インダス
![日本はインダストリー4.0を誤解している 狙いは"工場の完全自動化"ではない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d89a901e858ccb9d7950f3b301af9a3a0f6d0ec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2Fb%2F1200wm%2Fimg_6bdd2ab04b466b51503b4f188fd9012c58497.jpg)