北信越の名門・富山第一を率いる大塚一朗監督。 この人物と話せば話すほど、サッカーへの知見が深まっていく。よく電話などでサッカー談義に花を咲かせるが、気が付くと1、2時間を経過しているのがザラだ。 大塚監督サッカーをロジカルに、客観的に分析し、起こった現象や戦術的な見解を理路整然と話す。彼の思考は高校サッカーの枠を超え、グローバルな視点を持つ“プロフェッショナルマイスター”と言える。 大塚監督の指導理念はイングランドにある。富山市で生まれ育った大塚監督は、富山第一、法政大でプレーした後、日本サッカーリーグの名門・古河電工でプレーをした。 古河電工関係者の紹介で25歳の若さにしてウェストハムの指導者講習を受け、1年を掛けてインターナショナルライセンスを取得。2002年までアローズ北陸(現カターレ富山)で選手兼コーチをこなした後、再びイングランドへと渡った。 選手権優勝監督になってもヨーロッパで