全国紙の新人記者はまず地方に配属され、いわゆる“察回り”で経験を積んでいく。大学を卒業したばかりの記者が、警察からどのようにしてネタをつかむのか。「地方面を読んでもつまらない記事ばかり」と感じてしまう背景には、新聞社の人事的な問題が潜んでいるのかもしれない。 窪田:「警察が新人記者を育てている」という構図がありますが、これっておかしな話ですよね。そもそも警察が新人記者を教育する義務なんてない。息子と同じくらいの年齢の記者が毎年のように「よろしくお願いします」とやって来るわけですが、彼らからすると「面倒くさいなあ」と感じているのではないでしょうか。 烏賀陽:僕は駆け出しのころ、三重県警の幹部とものすごく仲良くなった。たくさんのネタを教えてもらったが、きっかけはその幹部の息子さんが京都の大学に通っていて、僕の実家のすぐそばに住んでいたから(笑)。 窪田:ハハハ。 烏賀陽:その幹部は「烏賀陽くん
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