危険な任務に赴くことになったデニムは、死への恐怖をランスロットに語る。ランスロットは、自分も恐怖を感じるとデニムに告げ、姉カチュアのためにも生きなくてはならないと諭す。 デニムは尋ねた。あなたはどうなんですか、と。その質問に、ランスロットは懐から小さな小箱を取り出す。 デニム 「それは・・・?」 聖騎士ランスロット 「このオルゴールは死んだ妻の形見だ・・・」 デニム 「形見・・・・・・」 聖騎士ランスロット 「もう4~5年前になるかな。帝国と戦う前のことだ。帝国に追われ、各地を放浪しているうちに、妻は病気にかかってね。そのまま逝ってしまった・・・。 幾度となく妻のあとを追って死のうと考えたことがある。戦いの前にはとくにそうだった。 でもね・・・。そのたびにこのオルゴールが教えてくれる。命という名の責任の重さをね・・・。死んではいけない、自分のまいた種の成長を見届けなければならないってね・・