ブックマーク / cinemaking.hatenablog.com (172)

  • 「ツユクサ」 - 映画貧乏日記

    「ツユクサ」 2022年5月10日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後12時50分より鑑賞(シアター2/D-6) ~ホンワカした雰囲気の中で描かれるワケあり男女の爽やかな恋 ついに、ついに、ほぼ3か月ぶりに映画館へ行ってきたのだ。心臓手術以来初!積極的に行く気はなかったのだが、ネットを見たら平日の昼間とあって、けっこう空いているではないか。これでコロナに感染したら、よっぽど運が悪いと腹をくくって、いざシネ・リーブル池袋へ! 鑑賞したのは、先日「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」を取り上げたばかりの平山秀幸監督の新作「ツユクサ」。前作は脚も平山監督だったが、今回は安倍照雄によるオリジナル脚だ。 50歳目前の主人公・五十嵐芙美(小林聡美)は小さな港町で一人暮らしをしている。同僚の直子(平岩紙)や妙子(江口のりこ)とくだらないおしゃべりをしたり、直子の息子・航平(斎藤汰鷹)と遊びに出かけたりと明るく

    「ツユクサ」 - 映画貧乏日記
  • 「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」 - 映画貧乏日記

    「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」 2022年5月5日(木)GYAO!にて鑑賞。 ~密室殺人に挑む名探偵。アガサ・クリスティー風格派ミステリー おウチで映画鑑賞第三弾。アカデミー賞にもノミネートされたライアン・ジョンソン監督・脚の「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」。オリジナル脚ではあるものの、アガサ・クリスティーに捧げて執筆されたというだけあって、その雰囲気が全編に漂っている。 密室殺人ミステリーである。NY郊外の館。世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)の85歳の誕生日パーティーが開かれる。だが、その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となる。調査が

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  • 「母さんがどんなに僕を嫌いでも」 - 映画貧乏日記

    「母さんがどんなに僕を嫌いでも」 2022年5月4日(水)GYAO!にて鑑賞。 ~虐待母にひたすら尽くす無償の愛 おウチで映画鑑賞シリーズ第二弾。2018年公開の「母さんがどんなに僕を嫌いでも」。タイトルから想像するに、息子を邪険に扱う母親との関係を描いたドラマだろうと思ったら、その通りだった。 小説家で漫画家の歌川たいじという人の実話らしい。監督は御法川修。脚は大谷洋介。 冒頭で主人公の青年、タイジ(太賀)が混ぜご飯を作るエピソードが登場する。混ぜご飯といっても格的なものだ。それは彼が母から受け継いだ味であることが語られる。ちなみに、作はタイジの独白の形で進行する。 前半はタイジの子供時代が描かれる。タイジの母・光子(吉田羊)は、外面は良くてまるでご近所のヒロインのようだったが、家の中では夫とケンカが絶えず、そのうっ憤を息子にぶつける最低の母親だった。それでもタイジは、つらい気持ち

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  • 「閉鎖病棟-それぞれの朝-」 - 映画貧乏日記

    「閉鎖病棟-それぞれの朝-」 2022年5月3日(火)GYAO!にて鑑賞 ~生きる希望を感じさせる精神科病棟のドラマ ゴールデンウィークで映画館はけっこう賑わっているようだ。なにせコロナには絶対にかかるなと医師から厳命されている身ゆえ、混んだ映画館に行くわけにもいかないだろう。心臓の手術をしたばかりなので感染即命に関わる。全国でまだ1万人以上も新規感染者がいる状況なので、油断はできない。 というわけで、動画配信サイトで2019年公開の「閉鎖病棟-それぞれの朝-」を鑑賞。 原作は山周五郎賞を受賞した帚木蓬生のベストセラー小説。それを「愛を乞うひと」などの平山秀幸監督・脚映画化した。原作モノとはいえ、平山監督らしさが十分に発揮された映画といえる。 冒頭はいきなり衝撃の死刑執行シーンから始まる。母親やを殺害した罪で死刑判決を受けた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)の刑が執行されるのだ。首にロープを掛

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  • 「愛しのダディー殺害計画」 - 映画貧乏日記

    「愛しのダディー殺害計画」 2020年4月23日、Vimeoにて視聴 映画館にはまだ行けないが、とりあえず配信サイトで観た映画の感想を書きます。 2020年に公開になった「愛しのダディー殺害計画」。CMやミュージックビデオ、ショートムービーなどを手がけてきたイリエナナコ監督による劇場デビュー作。若手監督の発掘を目的に短編映画の製作、配信などをサポートする「MOON CINEMA PROJECT」の第3回グランプリ作品だ。このほどVimeoにて英語字幕付きで公開された。 マリ(佐藤ミケーラ)とエマ(モトーラ世理奈)の姉妹は14年前に母親が恋人と家を出て行ってから、優しい父親(岡慶悟)と3人で仲良く暮らしてきた。しかし、ある日、父が「再婚したいと思っている」と言い出す。大事な父親がいなくなることが許せない2人は幼なじみの照美(細川佳央)を巻き込んで、父親の殺害計画を立てるのだが……。 30分弱

    「愛しのダディー殺害計画」 - 映画貧乏日記
  • 闘病記その4(最終回) - 映画貧乏日記

    入院生活も2週間を過ぎた。当初の退院予定は2~3週間。そのタイムリミットが間近に迫ってきた。もちろん痛みはあるし、手術の影響は色々と体に出ているものの、それも徐々に良くなりつつあった。この調子なら3週間で退院かな? そう思い始めた時に、主治医が衝撃の事実を告げた。「レントゲン写真で肺に異常がある」。 どうやら誤嚥性肺炎というものにかかって、肺の一部が機能していないらしい。たいていはもっと年が上の人がなる病気で、その若さでは珍しいと言われてしまった。そのため、入院は少し長くなり、その間、点滴と薬で治療することになった。そのほかに、事の時に椅子に座って胸を張ってべるようにして、後も15分は横にならないで過ごすようにという指示があった。あ~あ。 その事だが、病院という割には内容もボリュームもそれなりだった。ただし、自分の場合「ひと口」という制限がついていて、焼き魚でも何でもひと口サイ

    闘病記その4(最終回) - 映画貧乏日記
    singark071781
    singark071781 2022/04/19
    肺も大変でしたね😨無事退院よかったです。🌈
  • 闘病記その3 - 映画貧乏日記

    一般病棟に移ってからは比較的順調に回復した。館7階のN(北)病棟。当初はナースステーションの真ん前の病室で(もちろん何か異常があった場合に、すぐに対応できるように)。その後はナースステーションからは遠いけれど広めの714号室で(4人部屋で差額ベッド代は1日8800円也)。ここは手術前にもいたところ。 こうして再び快適な入院生活に突入! とはいっても、もちろん手術前とは違う。胸には大きな手術痕があり、痛みもかなりのものだ。夜は痛みで何度も目が覚めるし、心臓の機能が快復していないからちょっと動いただけで息苦しい。深夜に見回り中の看護師に頼んで、痛み止めをもらったこともたびたびだ。 日中は日中で色々な検査があるし、そのたびに看護師に車いすを押されて出かける。検査室は地下1階にあり、けっこうな移動だから、自力で歩行するのは困難なのだ。傷口を清潔に保つために、1日1回シャワーを浴びるように命じられ

    闘病記その3 - 映画貧乏日記
  • 闘病記その2 - 映画貧乏日記

    手術はやはり6時間かかったという。 「という」などと持って回った表現をしているのは、手術中は全身麻酔でまったく記憶がないからだ。意識が戻ったのもいつだかわからない。だが、相当に体へのダメージがあったのは確かだ。手術後はICU(集中治療室)に入ったのだが、そこでの数日間の記憶もこれまた定かでない。たくさんの妄想(悪夢?)に苛まれ、現実と架空の判断がつかず、曖昧な記憶しか残っていないのである。 ただし、いくつかの断片的なシーンは記憶に強烈に残っている。特に死を前提にしたシーンは鮮明だ。まるで宇宙船のような鏡張りの空間で、青い制服に身を包んだ看護師が行き来している。そのうちに黄泉の国から聞こえてきた(?)と思われる鈴の音がチリンチリンと鳴る。その時には「ああ、死ぬんだな」と確実に思った。「これですべてが終わるんだ」と覚悟した。耳元で看護師が「これからリハビリして良くなるんです」と言った気がするの

    闘病記その2 - 映画貧乏日記
  • 闘病記その1 - 映画貧乏日記

    映画館に行けない間は、動画配信で見た映画の感想でも書こうかと思うのだが、通院、リハビリ、おまけに親の介護等で時間が取れず。仕方がないので、2~3月に経験した手術・入院のことでも振り返ってみようと思う。まあ、興味のない人はスルーしてくださいませ。 2月22日に心臓の手術をした。といっても急激に悪くなったわけではない。子供の頃にかかった病気の影響で、ずっと悪かったのだが日常生活に支障がないので、そのままにしていたのだ。 ところが、昨夏に心不全になり肺に水が溜まるなど、いよいよ悪化の兆候が見え始めた。かかりつけの病院の循環器内科の医師も検査結果を見て、「これは手術をしたほうがいいのでは?」と勧めてきた。その他諸々諸事情が重なって、手術をしようということになったのだが、かかりつけの病院では心臓手術をやっていない。 というわけで、日医科大学付属病院を紹介されて、そこで手術を受けることになった。それ

    闘病記その1 - 映画貧乏日記
  • 園子音監督のこと - 映画貧乏日記

    園子音監督が、自分の立場を利用して女優たちに性行為を強要していた事実が明らかになりつつある。もちろん現時点で全貌はわからないが、業界では有名な話だったという。 業界から縁遠い自分は、そんなことを知る由もなかったのだが、このブログでも過去に「エッシャー通りの赤いポスト」をはじめ園作品を取り上げている。それは純粋に作品として評価したものだが、それが不当な行為のもとに作られていたとなれば話は別だ。 よく「作品は純粋に独立した存在だ」という声を耳にするが、はたしてそうだろうか。確かに映画は多くの人が関わって出来上がるものであり、監督1人のものではない。しかし、その撮影現場のほぼすべてを把握し、仕切り、その後の編集作業を仕切るのは監督だ。それなのに作品と監督とを別物のように言うのは疑問がある。 聞けば、黒沢清監督は撮影現場はもとより、飲み会の席でも出席者のセクハラまがいの言動を一切許さなかったという

    園子音監督のこと - 映画貧乏日記
  • 自宅療養中です。 - 映画貧乏日記

    ご無沙汰しております。 2月22日に心臓の手術をして、色々あって回復が遅れ、結局3月19日に退院しました。 とはいえ、まだ完調には程遠く、自宅療養を続けています。 そろそろ活動を再開しようと思うのですが、コロナの動向もあり映画館にはまだ行けそうにありません。 映画レビューの再開はもう少しお待ちください。 いずれ必ず復活しますので・・・。

    自宅療養中です。 - 映画貧乏日記
    singark071781
    singark071781 2022/04/06
    おかえりなさいませ。ゆっくりお休みください。
  • 「ウエスト・サイド・ストーリー」 - 映画貧乏日記

    「ウエスト・サイド・ストーリー」 2022年2月17日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時20分より鑑賞(スクリーン3/E-16) ~スピルバーグが現在の社会情勢を反映させた名作ミュージカルの再映画化 いつもありがとうございます。 実はしばらく入院することになりましたので、その間ブログの更新をお休みします。一応2~3週間の予定ですが、退院したらまたよろしくお願いいたします。 さて、お休み前の最後の映画は華々しく「ウエスト・サイド・ストーリー」だッ!! 「ウエスト・サイド・ストーリー」といえば、1961年のロバート・ワイズ監督による名作ミュージカル映画(タイトルは「ウエスト・サイド物語」)。もともとは1957年に発表されたブロードウェイ・ミュージカルである。オリジナルの映画はどこかで観た記憶があるのだが(たぶんテレビ放送だと思う)、今となっては細かなディテールなどは忘れてしま

    「ウエスト・サイド・ストーリー」 - 映画貧乏日記
    singark071781
    singark071781 2022/02/23
    入院😨😨😨お大事になさってください。
  • 「ちょっと思い出しただけ」 - 映画貧乏日記

    「ちょっと思い出しただけ」 2022年2月13日(日)シネ・リーブル池袋にて。午後11時55分より鑑賞(スクリーン1/C-8) ~キラキラした恋愛の日々を時間をさかのぼって見せる切なすぎるラブストーリー ラブストーリーは、いかに観客の共感を呼ぶかが鍵。観客が嘘くささを感じたり、気恥ずかしさを覚えるようではいけない。特に過去の恋愛を描くなら、切なさやノスタルジーをどれだけかき立てられるかがポイントだ。 その点、松居大悟監督の「ちょっと思い出しただけ」は、実によくできたラブストーリーである。若いながら相当なキャリアを持つ松居監督だが、前作の「くれなずめ」といい、ここのところの充実ぶりには目を見張らされる。 「ちょっと思い出しただけ」は、バンド「クリープハイプ」の尾崎世界観がジム・ジャームッシュ監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット」に着想を得て書き上げた新曲「Night on the Plane

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  • 「前科者」 - 映画貧乏日記

    「前科者」 2022年1月31日(月)TOHOシネマズ 池袋にて。午後12時40分より鑑賞(スクリーン7/E-9) ~前科者の更生の意味を問う。骨太な社会派エンターティメント 保護司という仕事があるのは知っていた。犯罪者の更生を助ける仕事だ。だが、それが非常勤の国家公務員にもかかわらず、無報酬だというのは初めて知った。 「前科者」は保護司に光を当てた映画だ。もともとは香川まさひと・作、月島冬二・画によるコミックスをWOWWOWでドラマ化。作はその映画版だが、「二重生活」「あゝ、荒野」の岸善幸監督が原作にないオリジナルストーリーで描いているから、ドラマを観ていなくてもまったく問題はない。 主人公は28歳の阿川佳代(有村架純)。ある出来事をきっかけに、保護司となって3年目の彼女はコンビニで働きながら、更生を目指す前科者たちのために奔走していた。彼女が担当する元殺人犯の青年、工藤誠(森田剛)は

    「前科者」 - 映画貧乏日記
  • 「ハウス・オブ・グッチ」 - 映画貧乏日記

    「ハウス・オブ・グッチ」 2022年1月22日(土)池袋HUMAXシネマズにて。午後1時20分より鑑賞(スクリーン5/C-9) ~高級ブランドの創業者一族の愛と欲望の実録ドラマ。レディー・ガガらが怪演 高級ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」。その創業者一族の波乱の運命を描いた実録ドラマが「ハウス・オブ・グッチ」だ。サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説をリドリー・スコット監督が映画化した。 物語の始まりは1978年のイタリア・ミラノ。父親が経営する運送会社で経理を手伝うパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、友人に誘われたパーティで「グッチ」創業者の孫、マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)と出会い、積極的にアプローチする。マウリツィオの父、ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)は「財産目的に違いない」と反対するが、2人は身分の差を超えて結婚。その後、マウリツィオ

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  • 「ユンヒへ」 - 映画貧乏日記

    「ユンヒへ」 2022年1月9日(日)シネマート新宿にて。午後1時10分より鑑賞(スクリーン1/E-14) ~静謐な空気感の中から滲み出す、かなわなかった恋への思い 1995年の「Love Letter」は、中山美穂と豊川悦司が主演した岩井俊二監督の劇場用長編映画第1作。タイトル通りに恋文から始まる、雪の小樽と神戸を舞台にしたラブストーリーだ。その「Love Letter」に影響を受けて作られた映画が、韓国映画「ユンヒへ」である。監督・脚を手がけたイム・デヒョンの長編2作目にあたる。 シングルマザーのユンヒ(キン・ヒエ)は高校生の娘セボム(キン・ソヘ)と2人暮らし。ある日、セボムはユンヒ宛に届いた手紙を盗み見てしまう。それは日の小樽にいるジュン(中村優子)という女性からの手紙で、彼女は20年以上も音信不通となっていたユンヒの初恋相手だった。セボムは母をジュンに会わせようと思い立ち、彼女

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  • 「エッシャー通りの赤いポスト」 - 映画貧乏日記

    「エッシャー通りの赤いポスト」 2022年1月7日(金)ユーロスペースにて。午後1時より鑑賞(ユーロスペース2/D-9) ~園子温監督の原点回帰。凄まじい熱量を持った群像劇 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年最初の映画です。 取り上げたのは園子温監督の「エッシャー通りの赤いポスト」。園監督といえば、「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」など数々の作品があるが、過激な描写も多い監督。そして最近では心筋梗塞で倒れ、死の淵まで覗いたものの見事に復帰。ニコラス・ケイジ主演の「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」でハリウッド進出も果たしている。 そんな園監督が、一転してデビュー当時のインディーズ映画のような世界に原点回帰した作品が「エッシャー通りの赤いポスト」である。 いわゆる群像劇だ。小林正監督(山岡竜弘)の新作映画「仮面」の出演者オーディションが行われる。演技経験の有無を問

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  • 「私はいったい、何と闘っているのか」 - 映画貧乏日記

    「私はいったい、何と闘っているのか」 2021年12月29日(水)シネ・リーブル池袋にて。午後2時35分より鑑賞(シアター2/G-4) ~一生懸命なのに空回り。中年男の笑って泣ける人情コメディー 年末といえばやはりコメディー。いや、そんなことはないか。まあ、とにかく今年最後に鑑賞したのは人情コメディー「私はいったい、何と闘っているのか」である。 お笑い芸人のつぶやきシローの同名小説映画化。監督は「デトロイト・メタル・シティ」の李闘士男、脚は坪田文、主演は安田顕とくれば、「家に帰るとが必ず死んだふりをしています。」と同じ顔ぶれだ。 ちなみに、「家に帰るとが必ず死んだふりをしています。」はGyao!で無料鑑賞したのだが、さすがにタイトル通りに「家に帰るとが必ず死んだふりをしている」というネタ一発だけに、展開的に苦しいところはあるものの、コメディー映画として笑えるのは間違いない。という

    「私はいったい、何と闘っているのか」 - 映画貧乏日記
    singark071781
    singark071781 2022/01/05
    今年もよろしくおねがいします🌈🌈🌈
  • 「ただ悪より救いたまえ」 - 映画貧乏日記

    「ただ悪より救いたまえ」 2021年12月26日(日)グランドシネマサンシャインにて。午後12時30分より鑑賞(スクリーン1/D-4) ~殺し屋2人の情け容赦ないバトル。エグいけれど文句なしに面白い! 前回の「雨とあなたの物語」に続いて韓国映画をピックアップ。しかし、そのタッチはまったく違う。あちらは穏やかなほんわり系映画。それに対して、こちらは情け容赦ない暴力シーンを含むドキドキハラハラ感満載のノワール・アクション映画だ。 スゴ腕の暗殺者インナム(ファン・ジョンミン)は引退を決意し、最後の仕事として日のヤクザ・コレエダを殺害する。ようやく平穏な日々が訪れると思った矢先、かつての恋人がタイのバンコクで殺害され、存在も知らなかった自分の娘が行方不明になったと知る。インナムはバンコクへ飛び娘の行方を追う。一方、インナムが殺害したコレエダの弟レイ(イ・ジョンジェ)が、兄の復讐を果たそうとインナ

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  • 「偶然と想像」 - 映画貧乏日記

    「偶然と想像」 2021年12月17日(金)Bunkamuraル・シネマにて。午後1時より鑑賞(ル・シネマ2/C-4) ~濱口竜介監督のエッセンスが詰まった短編集。絶妙な会話が楽しめる 「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」、そして先ごろ公開されて大きな話題になった「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督。その来のエッセンスが詰まったような映画が「偶然と想像」だ。3話のオムニバスから構成された短編集である。 濱口監督の映画の醍醐味は会話にある。作でも、舞台は室内、登場人物はほとんど動かずに会話を重ねる。その会話はひたすら自然だ。ドラマの会話は日常会話のように余計な回り道をせずに、一定の方向に進む。それが不自然に感じられることが多いのだが、濱口監督の書くセリフはその不自然さがない。しかも、会話にきちんと意味を与えて登場人物の心理を巧みに表現する。 第1話「魔法(よりもっと不確か)」。仕事帰り

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