謎解きはディナーのあとで 2013年 日本映画 個性豊かな登場人物がたくさん ドラマから映画化です。 令嬢・麗子と執事・影山がくりなす推理ショーです。 ボンボヤージ
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「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話を描いています。 言葉の面白さを改めて感じ、 人間の強さや脆さ、暖かさや醜さ、 いろんな事が紙一重なんだろうなと思いました。
ワンダーウーマン1984 2020年 アメリカ ワンダーウーマンの続編です。 前回よりはアクション少なめかな? ストーリーに力を入れた感じですね 強いワンダーウーマンは健在です。
「もう、やってらんない。決別だ!」朝から美姫さんが怒っている。 「どうしたの?」と僕は優しいので、一応聞いてあげる。 「毎日、毎日暑いじゃん。いつもね、寝る前に【環境】に話しかけてるのよ。『明日は、涼しい日にしてください。』ってなのに全く話を聞いてくれないのよ。これはもう、仕掛けてもいいと思わない?」と美姫さんがプンプンしながら言う。 美姫さん…うち、美姫さんのおかげ(せい)で、寒いぐらいだよ。と言いたいのをグッと堪え「家の中ってそんなに暑くないじゃん。」と僕が言うと 「外を見てると、暑さが伝わってくるのよ。こうちゃんも帰ってくるとき『今日は暑かったなぁ〜』って帰ってくるし。たまに出ないといけない時だって、殺人級の暑さじゃん。喧嘩売られているよね。」と美姫さん。 「で、何をするの?」と僕が聞くと 「【環境】と全面戦争をする事に決めました。」と美姫さん。 僕がキョトンとしていると 「話し合い
転生ものが流行っている。 美姫さんに「もし、転生できるなら何に転生したい?」と僕が聞くと 「うーん。そうだな……。右はショウの右目で左はユウの左目かな?」という答えが返ってきた。 ゾゾゾと寒気がする。 「何で、目なの?」と僕が言うと 「目だとさ、鏡見た時に目が合うじゃない。毎日、目が合うんだよ。」とニッコリする美姫さん。 聞いた僕がバカだった。悪寒しかない。 同じ質問をお兄ちゃんにも聞いてみる。 「お兄ちゃん。もし転生できるなら何になりたい?」と僕が聞くと 「生まれ変わったらか……。そのままでいいかな?」とお兄ちゃん。 なんか、つまんない。 「お兄ちゃんは、憧れているモノとかは無いの?ほら、憧れているモノになってみたいとかあるじゃん。」と僕。 「憧れているモノか?そうだな……。地球か。」とお兄ちゃん。 お兄ちゃん…地球に憧れている? とお兄ちゃんが、「ショウ。ありがとな。」と急に言ってきた
「美姫さん。学校でさ、マウントを取ってくる人がいるんだよ。」と僕はおやつを食べながら、ソファでゴロゴロしている美姫さんに言う。 すると、美姫さんがガバッと起き、目をキラキラさせて 「ショウのクラスには類人猿がいるのかい?」と言ってきた。 えっと…デジャヴ?このやり取りどこかで見た気がする。 いやいや、そんな事は問題じゃない。問題は、美姫さんの言動だ。 「美姫さん、類人猿って何?。」と僕が聞くと 「“マウント”ってさ、猿科の動物が取るじゃん。だからさ、もしかしてショウのクラスメートって猿人に最も近い類人猿なのかなって。進化の過程がみられるって歴史的発見じゃない?もしかして、ノーベル賞とか?」と目をキラキラさせる美姫さん。 と、パソコンで調べ物をしていたお兄ちゃんが「母さん、流行りは繰り返されるっていうじゃないか。AIまで行きついたから、今度は類人猿になるんだよ。最先端の流行りだよ。」と言い出
「どうしたの?」と僕が聞くと 「ちょっと休憩中。」とお兄ちゃん。(お兄ちゃんは、受験生です) 「ふぅ〜ん。」と僕は言い、そのまま通り過ぎようとした時に お兄ちゃんの履歴書が目に入った。 「履歴書だ〜」と僕が言うと 「バイト用の下書きだよ。」とお兄ちゃん。 「ふぅ〜ん。」と僕は言い、中身を見る。 名前・住所……そんなに面白くない。 誕生日……知ってる通りだ。 学歴・職歴……学歴は、聞いた通り中卒だった。職歴は、ズラズラズラと書いてあった。それも国内外問わず。 「お兄ちゃん。海外とかも行ってたの?」と僕が聞くと 「まぁな。色々と放浪してたから、その土地で仕事をしないと生活できなかったからな。」とお兄ちゃん。 「ふぅ〜ん。」意外とお兄ちゃん、凄いんだな。僕は、ビックリする。 資格・免許……普通自動車免許に大型自動車免許。お兄ちゃん、大型自動車も運転出来るんだ。僕は、さらにビックリする。 そこには
「美姫さん、鈴木くんちっていつも手抜きご飯なんだって。」 学校で、鈴木君が言っていた。『僕んちは、手抜きご飯ばっかり』って。 今日もソファーでゴロゴロしていた美姫さんが、いきなりガバッと起き上がる。 そして、キラキラした目を僕に向け「鈴木くんは、仙人なのかい?」と言った。 僕は、食べていたお菓子を落としそうになる。 「鈴木くんは、僕と同じクラスの子だよ。」と僕が言う。 「だって、いつも【手抜きご飯】なんでしょ。」と美姫さん。 「うん。そう言ってた。でも、なんで【手抜きご飯】だと仙人なの?」と僕は聞き返す。 「じゃぁ、ショウは、どんなのが【手抜きご飯】だと思う?」と美姫さんも聞き返してきた。 「あんまり手のかからないご飯の事かな?」と僕が言うと 「例えばどんなのがある?」と美姫さん。 「お惣菜?とか、買ってきたお弁当?」と僕が言うと 「それは、【買う手間】と【何がいいか考える手間】があるから
朝からお兄ちゃんの様子がおかしい。 僕たちの様子を伺いながら、コソコソ動いている。 ただ、ガッツリとリビングには居る。 ただ、喋りもしないし、動きもしない。動くときは、僕たちの様子を見ながらコソコソ動く。 「お兄ちゃん、どうしたの?」僕は思いきって聞いてみた。 「……気配を消してるんだよ。」お兄ちゃんは、小声で僕に言った。 なんで、気配を消すんだろう?僕は「何で気配を消すの?」と聞いてみた。 「朝から、喉がイガイガしてな。風邪かもしれないから。気配を消しているんだ。」とお兄ちゃん。 ???意味不明 「なんで、風邪だと気配を消すの?」と僕が聞くと 「ほら、『病は気(け)から』って言うじゃないか。気配を消せば、風邪も治る。兄ちゃんな、病院が嫌いなんだよ。」とお兄ちゃんは言った。 「お兄ちゃん、それ『病は気(き)から』だよ。病気は気の持ちようによって良くも悪くもなるという意味だよ。」と僕が言うと
「ショウ。すごいぞ!!【8日目のセミ】が出品されている。」と興奮気味に話すお兄ちゃん。 お兄ちゃんは、なかなか手に入らないもので試験の願掛けをしようとしていた。 「このオークションを制したら、試験にも通りそうな気がする。」と。 まだ、7月だけど、もう願掛けなんだね。 で、見つけたのが【8日目のセミ】らしい。 そこには『ミンミンミーン〜♬』と鳴くセミの動画があった。 商品詳細の所には【8日目のセミです。このセミの生命力を貴方の元に。8日目まで生きているセミは、珍しい逸品ですので、良い事が起こるかも?】と書いてあった。 恐ろしく怪しさ満載だ。こんなの誰も買いやしない。 だって…… 「ショウ。これいいなぁ。最低価格もお手ごろだし。悩むなぁ~。セミが8日目まで生きるなんて凄い事だしなぁ。」とお兄ちゃん。その【8日目のセミ】を見てお兄ちゃんの目は輝いている。 あまりにも純粋に見ているお兄ちゃんに『怪
美姫さんの部屋のエアコンの調子がおかしいらしい。 美姫さんは、終日リビングにいるから問題ないと思うんだけど、部屋に籠りたい時もあるらしく(月に1回あるかないか)、ブツブツ言っている。 お父さんの休みの日にエアコンを買いに行く事にした。 珍しく美姫さんも付いてくる。 「こうちゃんなんかに私の部屋のエアコンを任していられない。」だって。 エアコンにはこだわりがあるらしい。 電気屋に着き、エアコン売り場に一直線。 そしてぐるっとエアコン売り場の隅から隅まで歩いたかと思うと、一台のエアコンの前で立ち止まり、 「このエアコンにする。」と美姫さんがひと言。 店員さんにエアコンの説明を聞く事もなく、どんな機能が付いているのか……美姫さん、さすがはエアコンにこだわりがあるって言ってただけちゃんと下調べをしてきたんだーとほんの少し感心する。 と、お父さんが「決め手は?」と聞く。 「【省エネ大賞受賞】って書い
先日、学校で不審者対策の授業があった。 ひとりひとりが防犯意識を持っているか、先生が【いかのおすし】を紙に書かせた。 「【いかのおすし】と言っても、食べるものじゃありませんよ~」と先生。 教室に冷えた空気がはしる。そんな事を言っても誰も笑わない。 僕は、少しだけ愛想笑いをして、ちゃんとした【いかのおすし】を紙に書く。 い → インスタで か → 拡散(かくさん)するぞと の → 残(のこ)さず お → お金を す → 隅々(すみずみ)まで し → 搾(しぼ)り取る。 これが僕の知っている【いかのおすし】だ。 スラスラと書けたのは美姫さんに叩き込まれたからだ。 「ショウ。いい?こっちは、弱みを握っているんだからね。」と美姫さんが教えてくれた。美姫さんいわく、弱みを握られた人は、どうしょうもなくお金をジャンジャン出してくれるらしい。 周りを見るとみんな、少し悩んでいる様だった。 「斉藤。書き終
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