条件確認したら次にやること。 これはまあ、条件確認はわりと事務的なもんなので、実質”最初”の行動にあたるのだけれども。 江上はまず一等最初に、その雑誌の現物(冊子)を手にとって、全体を確認します。 必ず紙の冊子。できれば、未製本のほうを、手にとって。 これによって、これから自分が登るステージの、雰囲気というか空気感を把握する。 難儀ですが、このある種儀式的な確認作業がないと、足元がなんとなくふわっふわして、落ち着いた着手ができんのです。 たとえば、どんな論文がどのように並んでいるか、どんな分野のどんなステータスの人が名を連ねているか、どういう空気の中で全体編集がなされているか。 あるいは、広告から読者層を予想し、コラムや短文やその文体からそこの人たちがどういったノリで振る舞っているかを覗き見する。図版のチョイスや固有名詞の使われ方、場合によっては、フォントや字の大きさ、文字以外の記号・アイ