前回書いた十干と十二支が「それぞれが独立して次のヤツにバトンを渡しているだけやん」と気がついたその瞬間、同時に、「そしたら十干は西暦の年の一の位と連動しているはずや」ということに気がつきました。甲乙丙丁が10年ローテーションしているなら、甲の年の西暦の一の位はいつも同じはずじゃないか、と。 歴史年表で確かめてみると、ビンゴでした。西暦の末尾が0で終わるのは、ぜんぶ庚の年だったのです。南都美し平城京の710年は庚戌、せんろっぴゃくの関ヶ原は庚子です。 これに気がつけば十干のどれが西暦末尾のどの数字に対応しているかをひとつだけ覚えれば、後は自動的にわかるということになります。今見たように、庚は0なので、それで覚えてもいいんですが、私は「甲は4。だって甲し園っていうからね」と覚えました。「丁という字は7に似ている」でもいいかもしれません。とにかくひとつ覚えれば、あとは指折り数えればすぐに求められ