* 2015年5月1日現在 **2015年3月31日現在 この理由としては、そもそも大学図書館の選書対象となる和書の電子書籍の販売タイトルが少ないことが考えられる(3)。それに加え、タイトル単位での選書が不要で、一定の利用が見込まれる洋書パッケージを中心に購入してきたという事情が挙げられる。その結果、和書のタイトルが増えず、利用も伸びないという状況に陥っていた。一方で、特に学部学生を対象とした学習環境としては、和書が求められている。 このような共通の課題を解決するため、利用者の要求を効果的に反映できるPDAを和書に適用するべく、電子書籍プラットフォームのMaruzen eBook Library(以下、「MeL」)を提供する丸善の協力を得て、実施することとなった。 2.2.PDA実験の条件 システム開発を伴わない範囲で、可能なかぎり三大学図書館と丸善(および出版社)の双方に有益となるよ