『方言の機能 シリーズ方言学3』 『変わる方言 動く標準語』 『方言が明かす日本語の歴史 もっと知りたい!日本語』 『方言の形成 シリーズ方言学1』 『全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路』 『方言の機能 シリーズ方言学3』 小林隆 編 岩波書店 ● 言語資源的に見た方言「機能」考察。 売りになる方言。文化資源としての方言。さらには、共通語だらけの場で、なぜ敢えて方言を使う者が増えているのか。 社会学徒から見ても面白かろう考察がいろいろ拝読できる。 共通語が普及した以上、それだけで効率的な言語生活が送れるはずなのに、あえて方言が使われるのは不思議といわざるをえない。 現代人は、どうやらこれまでとは違う積極的な役割を方言に対して期待しているのではないかと思われてくる。 その役割とは、次の二つである 相手の確認: 同一地域社会に帰属する、親しい仲間同士であることの確認 発話態度の表明: