いじめ、差別、宗教のみならず右翼左翼、民主主義をざくざく切り込んでいく社会批判ノベル『悪の教科書』。 タイトル通り、「悪」いことが書かれているというのが触れ込みで、確かに過激な内容てんこもりだし鮮血シーンもあるバイオレンス作品かと思えば、政治思想をガンガン主張するため受けつけない受入れられないふざけんなって人も出そうな作品である。 中学生が手を出したら間違いなく精神と思想を塗りつぶされる類の奴だと思ってくれればいい。一歩間違えればプロパガンダになりかねない。 私は作品を現在の社会背景と絡めることは好きではないのだが……ただこういう作品に限っては必要な視点なんだろうなと思う。なにしろ現社会の裏側を暴く・暴こうとするエッセンスが強く、2015年の社会情勢はどうだろうか?と絶えず考えさせられてしまうからだ。とはいえ実際に "暴い" ているかはその限りではなく、盲信せず、各々で見極めたほうがいいの
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