子どもがいる人のほうが、そうでない人に比べて幸福度が低いことが拓殖大学准教授の佐藤一磨さんの研究で明らかになった。その傾向は子育て期を過ぎ、親が高齢期にさしかかっても続くという――。 子どもがいる人ほど幸福度が低いという現実 子どもの存在は、親の幸せにどのような影響を及ぼすのか。 この問いはこれまで日本を含め、世界のさまざまな国で検証されてきました。子どもは親にとってかけがえのない存在であり、人生においてさまざまな喜び・生きがいをもたらします。このため、直感的には子どもがいる人ほど、幸福度が高くなっていそうです。 しかし、世界の多くの研究では、「子どもがいる人ほど幸福度が低く、特にその影響は男性よりも女性で大きい」という結果になっています。 この結果は直感に反するものであり、ショッキングです。 子どもを持つ親の幸福度が低下する原因を探った研究を見ると、子どもを持つことによる金銭的・時間的・