マイホームといえば、何千万円もの住宅ローンを組んで20年、30年かけて返済するのが当たり前になっているが、それではあまりにも人生の自由がなさすぎる。そんななか、3Dプリンターを活用して24時間、500万円で建つ家を広げることで、人生の自由を取り戻してほしいと取り組んでいる企業がある。果たして、どんな家なのだろうか。(住宅ジャーナリスト・山下和之) 百貨店の福袋に「3Dプリンターで建てる家」が登場 2023年の高島屋の福袋に、3Dプリンターで建てる家が登場した。「Sphere(スフィア)3Dプリンターハウス福袋」がそれで、価格は330万円、1棟の限定販売だ。この3Dプリンターで建てる家を提供するのは、兵庫県西宮市に本社を置く、スタートアップ企業のセレンディクス株式会社。 「Sphere(スフィア)3Dプリンターハウス」は、セレンディクスが2022年10月から販売を開始しており、2022年度の