終止形と連体形の同形化について 平安時代までは、会話文・和歌で「連体形止め」が行われました。「連体形止め」は、係り結びとは関係なく、文末をあえて連体形で止めることによって、余韻・余情・感動を表す表現法です。 中世になってこの「連体形止め」が会話文・和歌以外の「地の文」でも広く用いられるようになりますと、「連体形止め」が単なる終止法へと変容していき、ついには本来の終止形を駆逐して連体形が終止形の用法を兼ねるようになっていきます。 その結果、本来、 1、え・え・う・うる・うれ・えよ と活用する下二段動詞の「得(う)」が、 2、え・え・うる・うる・うれ・(えよ) と活用するようになったのです。 二段動詞の一段化(上二段→上一段、下二段→下一段)について 二段動詞の一段化は、中世以降その例が目に付くようになりますが、一段化が完了するのは江戸時代後期頃であるようです(地域差が大きく、上方では江戸前期
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