2010年頃から急激に広がったITスタートアップムーブメント。スマートフォンアプリを中心に多数の作品が世に送り出された。 しかし、その一方で、静かに消えゆくアプリも多い。中には、投資を受けたにもかかわらず、成果を出せず、ピボットという名の方向転換を繰り返した末、チームもろとも解散。再スタートするパワーすら無くしてしまうケースも実際に発生している。 首都圏の大学生を助けるために、と開発した「クルックー(Cluecoo)」も、消えゆく運命を辿る可能性が高まっているアプリの一つ。 「年内にあと800人は増やさないと、続けられない」。 そう話すのはチームの一員であるデザイナーの土田あゆみさん。 社会人1年目のチームとして立ち上がり、現在メンバーは6人。平均年齢23歳で、システムもデザインも企画も営業も、あらゆる面において経験が不足しているのは当然だとしてもコンセプトは決して悪くはない。 「気づかず