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ブックマーク / yasuhisa.com (8)

  • 共通認識を深めるデザインの要素分解

    デザインを決める5つの要素誰もが『自分の正しさ』『良さ』といった価値観を抱きながら、目指すゴールに向かって働いています。私にしても「こうありたい」というミッションがあり、それを達成するための活動をしています。 それぞれが良かれと思って活動していたとしても、チームメンバー全員が同じ価値感をもっているとは限りませんし、優先順位も異なります。私たちデザイナーが抱える価値の重さを、他人が同じように感じているわけではありません。私はそれを「デザインの理解が足りない」ではなく、「価値観の重きの置き方が異なっている」と捉えるようにしています。 デザインフィードバックが難しい理由のひとつは、どう考えても正しいと言い切れる成果物が作れない(説明できない)ところ。ひとりが「良い」と評価したデザインが、他の人に尋ねると「そうでもない」と言う場合があります。人によって意見が変わる場合もあれば、タイミングやコンテキ

    共通認識を深めるデザインの要素分解
  • UXデザインを諦めないための戦略作り

    手段の前に問いかけ 書籍や web を探索すれば、UX デザインの文脈で語られる様々な施策を見つけることができます。ユーザー調査、カスタマージャーニーマップ、ペルソナはもちろん、ライティングや UI アニメーションも UX デザインの一部です。実務で証明され続けている手法であっても、ただ実戦すれば良いというわけではありません。 例えばペルソナという成果物を作るという施策を実施したとしても、何のためにペルソナを作って、どのような効果を得ようとしているのかという目的 / 課題を設定していないと、作ったという満足感だけしか残りません。 また、求められる効果がすぐに得られるのは希です。書籍などでは「ペルソナを作ることでプロジェクトメンバーが同じユーザー像を描いてプロダクトの評価ができる」と効果が説明されていますが、作ったその日からいきなり皆の視点が合わさるほど単純ではありません。ペルソナを作ってプ

    UXデザインを諦めないための戦略作り
  • デザインシステムに関わるいろいろなプロセスを図にしてみた

    今までも何度か デザインシステム に関する記事を書いてきましたが、手段や考え方が中心でした。今回はプロセスに注目して、代表的な課題を図にしてみました。すべてのケースに当てはまるわけではないですが、参考にしてください。 大まかな進め方 「デザインシステムを作りました!」とドカンと発表したほうがインパクトがあるように見えますが、苦労したわりには誰も使わないものになる可能性が高いです。実際はデザインシステムの中にあるものを小さく切り出して少しずつ変えていくことになります。 正攻法であればデザイン原則から始めたほうが良いと思っていますが、組織としてどうあるべきかといった根的なところが明文化されていないのであれば、そこからスタートしたほうが良いでしょう。デザイン原則があったほうがデザインの議論がしやすくなるので早期にもっておきたいですが、1 日でも早く成果を出したいのであれば、まず色からはじめてみ

    デザインシステムに関わるいろいろなプロセスを図にしてみた
  • AIの進化から学ぶ会話型UIの課題

    UIを考える前に質を探る 人と情報の関係が会話(チャット)のようになることに伴い、コンテンツだけでなく UI デザインも、会話の中でどのように表示すると適切なのか考える必要があります。会話型になる UI デザインについて2年前に記事にしましたが、今は状況が大きく異なります。 Facebook Messenger はボットの開発やコンテンツの最適化ができるプラットフォームを発表していますし、Slack Bots は開発者にとって馴染みの深いものになっています。 また、友人のように振る舞うことができる Xiaoice(微软小冰)も多くの方に利用されるようになりました。Xiaoice は、昨年 WeChat でリリースされて以来、数百万のフォロワーがいる人気ボット。同じ技術が採用されているりんなは、 LINE で楽しむことができます。ボットが友達と呼べる日は遠い未来の話ではありません。 チャッ

    AIの進化から学ぶ会話型UIの課題
  • 今必要とされている時間を作るためのデザイン

    集中できる時間が少ない現在 今の仕事で最も難しいのは、集中できる時間を作ること。作るためのツールは充実していますし、一緒に作ることができる優秀な人も周りにいます。いろいろなものに恵まれていたとしても時間を作ることは簡単なことではありません。1 日 24 時間が、突然 32 時間にはならないわけです。 時間は有限であるのはもちろんですが、その貴重な時間を有効に使うのは非常に難しいです。特に集中するのが難しい時代に生きています。誰かが声をかけるくらいなら良いですが、メール、チャット、ソーシャルメディアなど絶え間なく注意を引こうする通知が鳴り続けています。たとえ通知をオフにしたとしても「あれはどうなっているだろう?」と、ついついスマートフォンを開いて画面を再読み込みしたり、スクロールを続けている方は少なくないはずです。 The Telegraph が 2015 年に公開した記事によると、私たちは

    今必要とされている時間を作るためのデザイン
  • ワイヤーフレーム制作の5つのアプローチ

    ワイヤーフレームを作るときに、とりあえず「どのソフト・道具を使って作ろうか」という考えが先に来てしまいますが、どのようなワイヤーフレームを作るのかのほうが重要です。情報をどれだけ見せるのか、何を表現したいかによってワイヤーフレームの見せ方が異なります。つまり、サイトの属性や目的に応じてワイヤーフレームの作り方を調整するとより効果的になります。また、予算や時間に合わせてワイヤーフレームを作成する目安にもなり、制作チームやクライアントとの情報共有がしやすくなる可能性があります。 ワイヤーフレーム制作は、主に5つのアプローチが考えられます。それぞれメリット・デメリットがあり、得意分野も異なります。複数を組み合わせたり、アレンジすることで目的にあったワイヤーフレームを作ることが可能になるでしょう。 コンテンツブロック型 内容や記載せず、おおまかなブロックで枠組みするワイヤーフレーム。サイト制作の早

    ワイヤーフレーム制作の5つのアプローチ
  • カンプがなくなったときのデザイナーの役割

    手段を再想像する 昨年末に開催された CSS Nite Shift 5 で「Reimagination(再想像する) 」の話をしました。人とコンピュータの関わり方が行動や価値観を再定義しているのと同じように、Webサイト制作にしても同様のことがいえます。今までの当たり前を疑い、未来に柔軟に対応できるワークフローが必要とされています。 例えば従来必須だと言われていたワイヤーフレームも考慮対象です。少し前に ASCII へ「柔軟性あるデザインプロセスへ移行するためのヒント」という記事を寄稿しました。ワイヤーフレームが果たそうとしているコミュニケーションの目的は間違っていませんが、つくるためのツールや手法に問題があるのではないかという疑問を投げかけた記事。絶対いると思い込んでいるものも、今の時代にマッチしなくなってきているものは少なくありません。 また、Photoshop や Fireworks

    カンプがなくなったときのデザイナーの役割
  • Webデザインが抱える制約と評価の仕方

    先週になりますが、Don Norman 氏が PHD-DESIGN のメーリングリストで発した言葉が話題になりました。カリフォルニア大学デービス校デザイン課の Web サイトが酷いというので彼が厳しく避難した内容。こんな文字が小さい Web サイトをつくるデザイン課を受講する意味はないと言い放っています。その後、Webマスターも登場するなど様々な意見が交換されています。 Webサイトをみると分かりますが、10年くらい前につくったように見えても仕方ない見た目です。文字が小さいだけでなく、文章の背景にアニメーションを付けたいがために Flash を導入したのだろうと思わせる演出もあります。Webデザイン仕事にしている方なら思わず突っ込みたくなるところがあると思いますし、Norman 氏のような意見を発する人もいるかと思います。 私も Web デザインを仕事にしている端くれなので、言いたいとこ

    Webデザインが抱える制約と評価の仕方
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