☆『カレーをつくろう!』(1)「カレー、ですか?」「んぅ。カレー」 時は夕方、所は天ヶ原寮。頷くカリン姫と若干困惑した表情のさくらさん。 飲み物でも貰おうと階下に降りた所で、そんなメイドさん二人に遭遇した。 どうやらダイニングにて仲良くお掃除をしていた‥‥ようなのだが。「あら、千秋さん」「ん、ちーちゃ」 と、そこで二階から降りてきた俺へと声が向けられる。「どうされました? おトイレですか~?」「小? 大?」 いきなりシモに話を振られても。 個人的に思うのだが、メイドさんにはもう少し慎みが欲しい。「いえ、ちょっと飲み物でも貰おうかと思って」「さくら、水」「はいはーい♪ お冷や一丁!」 間髪入れずに水が出てきて目の前に。 正直言うと、お茶かコーヒーが欲しかったが今更遅い。 押しかけ居候のカリン姫が、我が家のメイドさんになって只今三日目。 この傍若無人っぷりは、元からなのか師匠のせいなのか。どっ