ねこしす(仮) 著/伏見つかさ イラスト/かんざきひろ ちいさなトラ猫の、人生おためし物語 猫又四姉妹の三女・天然オチコボレの『トラ猫』美緒は、14歳にして、ようやく人間の姿に化けられるようになった。 「人の脚で歩き、猫として生きてきた人の目(、、、、、、、、、、、、)で、人の世を観てこい」 長姉にそう命じられた美緒は、人間を理解するために、七日七晩、人間の姿で過ごすことになる。 だけど、いままでずっと猫として生きてきた美緒にとっては、二足歩行をはじめとして、人間の視界、人間の言葉、人間のお風呂、人間のトイレ、人間の食べ物、人間の衣服、人間の遊び、人間の友達、人間の恋愛――何もかもが初体験で戸惑うばかり。 『人間嫌い』の長女。テレビの上とネコ缶がお気に入りの『白猫』 『人間の文化に傾倒』するクールな次女。黒髪セーラー服の『黒猫』 『人間が大好き』な、元気いっぱいの四女。ツインテールの『三毛