つまんないのは言うまでもないのだが…ぼくはそれ以上に、この作者の頭の悪さが気になった。 ここでいう【作者の頭が悪い】は「登場人物の頭が悪いから作者の頭も悪いに違いない」という意味じゃない。もうちょっと深い意味で頭が悪い。 そもそも、異世界転生ラノベとはなにか?簡単に言えば、「ゲームの世界または過去に現代の若者が放り込まれる」という作品だ。 現代社会で死んでしまって生まれ変わる人もいるし、オカルトのような怪奇現象で違う世界に飛ばされる人もいるし、異世界につながるゲートが開いてそこに飛び込む人もいる。 経緯はともかく、「現代社会で学んだ知識を活かして人生を再スタートする」という「ここではない、どこかへ」という気持ちを小説に落とし込んだような作品だ。 スローライフをしたり、勇者になったり、商人になったり…色んなタイプがいるけど、「百錬の覇王」は、その名の通り王様として国を引っ張るリーダーになる。