子供の頃、自宅の食卓で自分の指定席になっている席の脇に、なぜか地球儀が置いてあった。教育上の理由だとか何だとか、そんな深い理由はなくて、単に「他に適当な置き場所がなかった」というだけの理由だったのだろうと思う。けれど、これがとてもよかった。 なぜなら、ニュースで外国がらみの事件やイベントが報じられれば、地球儀をくるりと回してどこの出来事なのかを知ることができる。暇つぶしにもいい。地図や時刻表を眺める趣味がある方ならお分かりかと思うけれど、この手のものを使って、まだ行ったことがない土地に思いを馳せるのは楽しい。 いきなり話は変わって。 その昔、テレ朝の「ニュースステーション」に「金曜版」なるものがあった。もともとニュースをエンターテインメントにしてしまう傾向が強い番組だったけれど、さらに金曜版ではその色が濃かったのが特徴。そして、その金曜版で「金曜チェック」とともに人気があったのが、「奥様強
北朝鮮の核実験 (自称) を受けて、あれこれと騒々しい。実際のところ、本物の核爆発だったのかどうか、本物だとしたら規模はどの程度か、核弾頭を弾道ミサイルに搭載できる状況になっているのかなど、分からないことはいろいろある。 7 月のテポドン祭りがそうだったように、この手の話では最初、いろいろと断片的な情報が交錯して訳が分からなくなるのが常。新聞でも TV でも、大学教授とか評論家とかその他いろいろ、何か知っていそうな人を呼びつけてせっついているけれども、情報が足りない、あるいは錯綜しているうちに、いったい何を喋れと。 もっとも、飛行機が墜ちたときなんかも早々に「原因はなんですか」とつつく悪癖があるので、それと同じノリだと考えれば納得はいく。でも、情報が不十分な状況で無理やり判断させて、それがどれだけ後々の役に立つかというと、ちょっと疑問。 一方、世間ではこの件について、「北朝鮮をここまで追い
まったく、この人も懲りないよな、と思った。誰のことかって ? もちろん、社民党の辻元清美衆院議員。 「紛争地域では、人道支援は NGO などの民間の活動に委ねるのがもはや世界の主流。もちろんそれには理由があって、ピースボートで世界の紛争地を支援して回っていた私には、軍隊という組織がいかに人道支援に適していないかがよく分かる」 「だいたい、病院に見舞いにきた人からモノをもらうより、5,000 円もらったほうがありがたかったりするでしょ。援助ってそんなもの。日本から高い輸送費と人件費をかけて物資や人員を運ぶより、物資も医師なども現地調達した方が安上がりだし、自立にもつながるでしょ」 なんでも、この発言が叩かれてから、blog から当該発言を削除してしまったというから情けない。もともと国会で行った発言だそうだし、平素からそういう信念を持っているというのであれば、なにも削除なんかしないで初志貫徹す
例のカナダの先生の blog で、コメント欄に私のことを「徹底的なリアリズムと…」と書き込んだ方がいらっしゃる。いや、非難するつもりはまったくなくて、「へえー、そんな風に思われてるのか」と興味深かった。 というのも、普段、あまり「リアリズム」という言葉を使っていないから。これを書くために Kojii.net の過去記事全部を検索してみたけれど、「リアリズム」という言葉はたったの 2 ヶ所しか出てこなかった。それも、自分の言葉として語ったものではなくて、リンク先のタイトルと他人の発言の引用がひとつずつ。 もっとも、こういうのは言葉よりも行動や日常的な言動に表れるもので、それを日頃から感じていた方が、前述のようなコメントに至ったのかもしれない。 ともあれ、改めて「リアリズム」って何だろう、と考えてみた。 私は芸術家ではないから、「写実主義」と訳される意味でのリアリズムとは無縁。割と近いかなと思
先週、「リアリズムって何だろう」という記事を書いた。真のリアリズムの持ち主であれば、自分の信条、あるいは理想とは反する状況が出来した場合でも、そこでヒステリーを起こしたり思考停止を起こしたりせずに、目の前の現実に対して取り得る手段を講じられるんじゃないの、という趣旨の話。 おそらくこれは、昨年暮れの 12/25 に書いた「"100% でなければ要らない ?」にも通じる話。つまり、100 点満点にならなくても、30 点でも 50 点でも、とにかく理想とする方向に近づけることができればそれで良し、という考え方。現実が理想とかけ離れているからといって、そこで思考停止して立ち止まってしまったせいで余計な犠牲が出たら、犠牲になった人は浮かばれない。 なんでこんなことを書いたのかというと、社民党の阿部知子議員がやらかしてくれた「オイタ」の件があったから。すでにあちこちで流布されているから御存知の方も多
blog の方で書いた話題について、もうちょっと掘り下げて書いてみようと思った。 EP-3 を「電子戦機」という看板でジャミング機と勘違いした疑惑だけなら笑っていられるけれども、もうすぐデリバリーされて小牧配備となる KC-767、JDAM の導入、海自の輸送艦「おおすみ」級の導入など、なにかにつけて「海外派兵の手段を増強している」「先制攻撃能力を増強している」と目の敵にされる話がいろいろある。 「おおすみ」級なんか、導入してからずいぶん経つけれども、実際にアレを使ってどこかを "侵略" したことなんてあったっけか ? え ? 日本が攻撃的な空母を持つための布石 ? そんなことをいっていた国がどこかにあったけれども、"攻撃空母" の計画なんて存在しない。16DDH はいわゆる豪華版ヘリ護衛艦であって (以下略) といったところでよくよく考えてみると、槍玉に挙がるのは「飛び道具」の話ばかり。
と、なにやら「欽ドン」みたいなタイトルにしてしまった。 でかい仕事を抱えてテンパっていて、さらに日に日に減っていく積雪のことが気がかりで、今年は気の効いたエイプリルフールを考える余裕が全然なかった。OIF (Operation Iraqi Freedom) が真っ盛りの 2003 年には「クサイ軍団」なんていうクサいネタを飛ばしたものだけれど。 じゃあ、気の効いたエイプリルフールって何だろう。と考えると、やはりそこには「お笑いの精神」がつきものなのだと思う。「どう見てもネタだよね」と思いつつ、それでもクスリと笑ってしまうような。自分みたいにお固くて融通が利かない性格だと、そういうネタを思いつくのは至難の業。 だいたい、普通は子供の頃から「ウソはいけません」といわれて育てられるものだけれど、水が清すぎると魚も棲まない、というのも一面の真理。普段は「ウソ = 悪いこと」という考え方の下で暮らし
本当は、平和なヒマネタで DMV のことを書こうと思っていた (というか、あらかた書き上げてあった) のだけれど、週末にトンでもないニュースが入ってきたので、急遽、予定変更。その「トンでもないニュース」とは、これのこと。 普天間移設、海自支援で調査機器設置…名護沿岸海域 (読売新聞オンライン版、2007/5/19) この日午後、海中で作業をしていたダイバーが、タンクからの空気を吸うため口にくわえたレギュレーターを反対派とみられるダイバーから外されたことが分かり、第 11 管区海上保安本部 (那覇) が捜査している。けがはなかった。 ほかにも機器にしがみつき作業を妨害するなどの行為があったとの情報もあり、確認を急いでいる。 事の真偽はともかく、平和主義を標榜する人が往々にして暴走するのは、ありがちな話。この辺の出来事に関して個人的に感じたことの多くは過去にも書いているので、過去記事の中から目
例の、久間元防衛相の「しょうがない」発言。全文を見てみると、実はそんなにとんでもないことはいっていないことに気付く。全文を引用すると長いので、問題の「しょうがない」を含むパラグラフを引用させていただくと。 本当に原爆が落とされた長崎は、本当に無傷の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今、しょうがないなという風に思っているところだ。米国を恨むつもりはない。勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという、そういう思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るということも頭に入れながら考えなければいけないと思った。 (全文は、「iza!」の阿比留記者 blog で) 今回の件に限らず、政治家の失言と称するものにつきもののトリミングにより、「しょうがない」というワンフレーズだけを目立たせてバッシングの
自分は法律の専門家ではないから、どうしても「筋論」的な話に終始してしまうし、とんでもない勘違いが含まれているかもしれないけれど。それでも、無謀にも書いてみようと思った。 理想論からいえば、「人殺しはいけないことだから、やってはいけません」で済むに越したことはない。でも、それで万事が片付くのなら、警察は要らない。現実には犯罪を犯す人がいるし、そうなれば、なにがしかの刑罰も必要。 犯した罪を償うという考え方からすると、罪によって損なわれたものを取り戻すまで働け、という考え方もできる。横領や窃盗みたいな金銭的な被害であれば、それでもいいかなと思うが、傷害や殺人となると、そうはいかない。だから、「他人の生命を殺めたものは自らも同等に」ということで死刑にする、という考え方も出てくる。 どう逆立ちしても、加害者を弁護するという立場と、被害者 (殺人事件であれば被害者の遺族も) の間で考え方が対立する事
少し前、blog のコメ欄で「どうして、核家族化だ少子化だといわれている日本で、それに逆行するかのように、乗車定員が多いミニバンがやたらと売れるんだろう」という話になったことがあった。(当該エントリ) もちろん、「車内でいろいろできて楽しそう」だとか「空間に余裕があって、特にチャイルドシートを扱うような場面では便利」だとかいう理由も考えられる。ただ、それなら背が高いボディがあれば大部分は解決できる話で、わざわざ荷物用のスペースを削ってまで 3 列目のシートが必要な理由にはなりにくいと思う。 そこで考えだしたのが、「万が一の可能性の過大評価」。つまり「親族が集まるような場面もあるかもしれないし、いざというときにたくさん乗れる方が便利じゃないか」という考えがあるのかも、という仮説。 新聞や TV のニュースではしばしば、「一歩間違えば大惨事」という表現を使う。一歩間違わずに済んだから大惨事にな
「こんごう」の SM-3 要撃試験 (JFTM-1) 成功について書こうかとも思ったけれど、MD について書きたいことはおおむね、すでに書いてしまっているし、まあいいや。ということで、別の話題で。 ネット界で出ては消え、出ては消え、となるお約束の話題で「実名義務付け」というのがある。最近だと、2 ちゃんねるあたりから大挙襲来する名無しさんの大群が気に入らない人なんかが、この手の主張を好むように見受けられる。 私はというと、以前にもどこかで書いたと思うけれど「本名だろうがコテハンだろうが名無しだろうが知ったことじゃなくて、基本的にはまず内容で判断すればよろし」という立場。そういえば、内容より先に「本名 (またはコテハン) を晒して書いているかどうか」「身元を明らかにしているかどうか」にこだわるのは、内容の真贋を判断する、あるいはその内容に反論するだけの土台がないからじゃないの、なんて見方もあ
三宅島でバイクイベント "公道レース事故が心配" (しんぶん赤旗) 「赤旗」にマジレスするのもどうかと思ったけれど、ピンぼけの度が酷すぎると思ったので。特に笑っちゃうのが、この記事の末尾にある、以下の文句。 日本共産党は、公道レースが危険だと批判してイベントを中止し、農漁業や観光基盤整備などの復興支援を求めてきました。 なにその土建議員みたいな言い分。 「たしかな野党」を標榜するなら、もっと具体的に、三宅島には何があって、どんな強みがあるから、それを実現して復興につなげるために○○の分野に△△のようなカネの落とし方をするべきだ、ぐらいのことをいえないでどうするのかと。要するに、石原知事のやることだからケチを付けたかったっていうだけじゃないの。 おっと、本稿で書きたいのはそういう話じゃなくて。 三宅島の件に限らず、自動車レース、あるいは二輪のレースというと「危ないから反対」という人が必ず出る
期待効用理論はリスクを伴う意思決定において、効用関数を定義する[4]。 1713年、ニコラス・ベルヌーイは「サンクトペテルブルクのパラドックス」と呼ばれる意思決定問題によって期待値理論の矛盾を指摘した[5]。ダニエル・ベルヌーイは1738年に発表した論文の中で、リスク回避的な意思決定においては損益の金額そのものの期待値ではなくその金額の対数関数で得られる効用の期待値を判断基準とすることでこのパラドックス問題の合理的解決が可能であることを示した[6]。 1944年、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンの共著による『ゲーム理論と経済行動』が出版された[4]。彼らはゲーム理論を体型化する中でD・ベルヌーイによる効用関数の理論を発展させ、期待効用理論を定義づけた[4]。 個人の効用に関する情報に基づいて社会全体の望ましさを評価する倫理学や政治哲学の立場は厚生主義と呼ばれる。以下は
「魔女」(五十嵐大介) 今更だけど,BSマンガ夜話 第33弾 「魔女」(五十嵐大介)回を見た.いしかわ御託宣がめっちゃ褒めてる. いしかわ番付で,横綱級だそうだ.すごすぎるww しかし,いしかわさんが今まで褒めた(絵を)ことがある漫画家って何人ぐらいいるんだろう?…記憶にある限り挙げてみようか. 「童夢」(大友克洋) 「Pink」(岡崎京子) 「花男」(松本大洋) 「ぼくんち」(西原理恵子) 「肉弾時代」(宮谷一彦) 「るきさん」(高野文子) 「純情クレージーフルーツ」(松苗あけみ) 「子連れ狼」(小池一夫・小島剛夕) 「弥次喜多in DEEP」(しりあがり寿) 「漫画家残酷物語」(永島慎二) 「GTroman」(西風) 「ボーダー」(狩撫麻礼・たなか亜希夫) 「富江」(伊藤潤二) 感想 すっげぇ…並べてみると,本当にマンガのすごさってのがよくわかる. 追加→BSマンガ夜話で見る絵のうまい
■重要なおしらせ 日頃より『The Golden Lore(ゴールデンロア)』のご愛顧、誠にありがとうございます。 2007年より長らくオープンβテストを実施しておりましたが、このテストの結果をもとに大幅にゲーム内容をリニューアルかつボリュームアップし、2014年7月28日(月)より新たに『The Golden Lore V(ゴールデンロアV)』のサービスを開始いたしました。 それに伴い『The Golden Lore(ゴールデンロア)』は2014年7月31日(木)の冒険を最後に冒険処理を終了させて頂きました。これまでのご愛顧、誠にありがとうございました。 なお『The Golden Lore(ゴールデンロア)』の冒険処理は終了しましたが、サイトならびキャラクターのステータス・冒険履歴の閲覧等は引き続き可能となっております。 ■『The Golden Lore(ゴールデンロア)』とは? 怪
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