家賃滞納を理由にマンションを通告もなく閉め出され居住権などを侵害されたとして、借り主の男性(53)が不動産管理会社と家主に損害賠償を求めた訴訟の判決で、姫路簡裁は22日、両者に計約40万円の支払いを命じた。 支援団体「全国追い出し屋対策会議」によると、家主の責任も認めた判決は全国で初めて。堀泰夫事務局長は「家主の使用者責任が認められた画期的判決。追い出し屋の活動の歯止めにつながるのではないか」と話した。 判決によると男性は月額約6万円の家賃を滞納したとして、昨年6月ごろから今年5月にかけ、2回にわたり、管理会社にドアの錠部分にカバーをかけられ、計23日間、部屋を閉め出された。 判決理由で近藤哲裁判官は「社会的に許されない行為」と指摘した。