悲しみをこらえながら記者の質問に答える鹿島アントラーズ・小笠原満男=14日、茨城県鹿嶋市・鹿島ハイツスポーツプラザ(中井誠撮影)(写真:産経新聞) サッカーJ1の鹿島は14日、茨城県鹿嶋市内で練習を再開。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県大船渡市で高校時代を過ごした小笠原満男(31)は「現地に行けるものなら行って何とか力になりたい」とつらい胸の内を明かした。 いてもたってもいられなかった。午前10時半ごろに練習場へ現われた小笠原はまっさきに報道陣へ歩み寄る。「避難している方々の名簿のようなものはありませんか。僕にも何かできることがあると思うんです。何とかなりませんか」とすがるように訴えた。 電話はほとんど通じず、「知人で助かったという話も聞いたし、駄目だったという話も聞いた。でも安否が分からない友達や知人がまだたくさんいる」とぽつり。新聞やテレビを通じて知る思い出の地の惨状に「よ