カナダ最大の都市トロントでは、現職の市長が麻薬のコカインを使っていたことが明らかになり、市議会が、辞任を拒んでいる市長から権限の多くを取り上げることを決めるなど市政の混乱が続いています。 3年前に就任したトロントのロブ・フォード市長は、過去にコカインを使っていたのではないかという疑惑がことしの春に持ち上がり、今月になって1年ほど前に使用していたことを認めました。 しかし、フォード市長は辞任する考えはないとしており、こうした姿勢に反発する市議会との対立が続いています。 市議会は18日、市長の権限の多くを取り上げて副市長に移したり、市長が公務で使う予算を大幅に削減したりすることを決めました。 この際、議員や傍聴席から「恥を知れ」などとやじが飛ばされ、これに怒った市長が突然、議員席に向かって走り出し、女性の議員とぶつかりました。 市長は尻もちをついた女性議員をすぐに抱えて立たせて、その後、謝罪し