◇厚労省調査 契約通算期間を5年に満たないうちにリセットも 厚生労働省は27日、有期契約の従業員が通算5年を超えて働くと無期契約への切り替えを求められる「無期転換ルール」について、大手自動車メーカー10社を対象に制度の運用状況を調査した結果を公表した。無期転換が可能なのは2社のみで、8社は契約の通算期間を5年に満たないうちにリセットするルールを設けるなど、無期契約への切り替えができないようにしていた。 厚労省は「企業の内部情報が含まれる調査」として企業名を公表していない。 2013年施行の改正労働契約法では、契約終了後から再契約までの空白期間(クーリング期間)が6カ月以上であれば、以前の契約期間は通算しないというルールがある。8社のうち7社が空白期間を6カ月とし、1社は再雇用そのものをしていなかった。厚労省は「法に照らして現時点で直ちに問題であると判断できる事例は確認できなかった」としてい