京都大学iPS細胞研究所の助教が発表した論文に、ねつ造などの不正があった問題で、京都大学は、28日、この助教を懲戒解雇にするとともに、所長の山中伸弥教授も監督責任があるとして処分しました。 京都大学は、山水助教について、「大学の信用を傷つける行為」をしたとして、28日付けで懲戒解雇の処分にしました。 またiPS細胞研究所の所長の山中伸弥教授については、監督責任があるとして処分しましたが、大学は、懲戒処分ではないとして詳しい内容は公表しませんでした。 iPS細胞研究所の山中伸弥教授は「今回の処分を真摯(しんし)に受け止めるとともに、所長として事態を未然に防ぐことができなかった責任を痛感し、自主的に、当面の給与相当額をiPS細胞研究基金へ寄付します。今後研究倫理への取り組みをより一層強化し、信頼回復に努めて参ります」とコメントしました。